経過
報告
今後の診療予定と休診中の対応について
先日の点滴による化学療法をもって、予定としていた4クールが終了し、今後の検査次第ですが手術日の予定も決まりました。手術は12月中旬となりますので、今後のおおまかな診療予定をお知らせ致します。
12月第1週までは通常通り(ここでは金曜日午後、土曜日も)訪問を行います。その後お休みをいただき、順調に経過した場合には来年1月6日からの診療再開を予定しております。退院が遅れた場合には1週間繰延させていただく可能性もありますのでご容赦願います。
休診中は何かございましたらお気軽にご連絡下さい。電話は転送され、クリニックスタッフが承ります。メール、ショートメッセージ、Medical Care Station への返信は手術中、麻酔からの覚醒待ちの時間帯以外でしたら少々お時間をいただくかもしれませんが返信致します。
その時の状況により何らかの対応は訪問看護ステーションに依頼したり、当クリニックスタッフが対応する旨のお返事ができると思います。医師が診察をする必要がある場合には協力してくださる先生に依頼致します。何よりも皆様にご迷惑がかからぬよう対応をいたしますのでよろしくお願い致します。
体力的に自信がついた段階で新規の受け入れを再開致しますのでその際はまたご連絡させていただきますのでよろしくお願い致します。
月末はゆっくりと。そして11月のお願い。
忙しい日々の頃も月末は年末年始の流れや5週目になったりで比較的余裕がありました。患者さんを減らしたことなどなどもあり、本日は少しゆっくりとドライブ気分で過ごしました。昨日の化学療法後のお決まりの痒みも耐えられるレベルで。秋の訪れと涼しい空気を感じて来ました。
11月の診療では2ヶ月処方などの相談をしなければならず、手術日が決まらないと中々予定が立てにくいのですが、検査を再度行って手術可能とならないと決まらないとのこと。退院も問題なければ年末に可能となりますが、こればっかりはわかりませんし。どんなに早くても12月第2週になるので、12月第1週は必要なら金曜日午後、土曜日午前も診療を組むこととしながら、患者さんにご迷惑や不安を与えないように対応します。必要な方は変化ある場合のお願いする先生への情報提供書をお渡し致します。ご理解のほどお願い致します。
10月の始まり
キンモクセイの香りに包まれた10月になりました。いくつかの施設の患者さんを9月中にお願いすることが出来て、全体として余裕を持ちながら通院も並行して過ごしています。一方では数件の新規の問い合わせがあり、大変心苦しいのですが、お断りせざるを得ない旨説明させていただいています。化学療法の有害事象や胆管炎でガタガタしていた時にたまたま入院となっていた方が少しずつ退院してこられて、訪問再開も。
クリニックのある地域で健康に関わるさまざまな活動をしている方々のお見舞いもあり、嬉しい色紙も頂きました。医師会の幹部になったラグビー部の先輩医師もクリニックに顔を見に来てくださいました。10数年ぶりに会いにきてくれた小児科の先生は訪問診療に携わっていることも話してくれました。また、若手の先生で訪問診療に興味があるとの方ともお話ができました。そして、消化器の学会に講師として松本に来てくださった、長年の友人とその共通の仲間との本当に久しぶりの再開も。大学ラグビーの地元での試合観戦に少し顔を出して、OB会の仲間にも会えました。
皆様にはご心配をおかけしておりますが、なんとか治療を完遂して皆様に元気な姿をお見せしながら御礼が出来る様に無理せず日々を過ごして行きたいと思っています。
皆様との絆
私の健康問題を公表したことで、多くの方々からお見舞いのお言葉、治療へのアドバイスなどを頂きました。この場をお借りして御礼を申し上げます。何人かの方からは、一度会いに行きますとのコメントも。もちろんかなりの遠方であったり、仕事の都合で中々行きたくても行けないという方々のお気持ちも多数承っており、本当に嬉しく感じています。
そんな中で数名の方がクリニックに訪れてくださいました。私の医療活動を番組に取り上げてくださった放送局の担当者さん、アナウンサーさん、そのつながりのきっかけとなった方。訪問看護ステーション所長の私より20年も先輩の方、13年前に嚥下訓練の実習で出会ってその後ひょんな事からホームページの作成へのアドバイスや開業祝いの絵を贈ってくださった方など。それぞれの方々からお見舞いとエールをいただき、まだまだ頑張らなくてはと力をいただいております。お一人からは「会っておきたいなって思った人にはそう思った時に会っておかないと後悔してしまうから」と。私が親友の医師が亡くなった後に連絡を受けた時と同じ感情だったことに感銘を受けました。
応援してくださる皆様の期待を背に、治療を納得出来るようにしっかりと受けて、患者として共に歩めるような医療活動をイメージしながら一日一日過ごしていきたいと思います。秋がやっと松本にやって来て、化学療法一旦中止の原因となった皮疹もほぼ改善して、体調は良好ですので今後ともよろしくお願い致します。
秋の積乱雲
9月も中旬に差し掛かっているというのに、連日の暑さとこんな雲ばかりの空。先週の休診を受けてややハードな診療スケジュールの中で普段なら癒される雲の形にため息が・・・。無事始まった化学療法でだるいのか、暑さの中の仕事に疲れているのかよく分からない日々です。昨年同様桜の落葉が進んでおり、やっぱり気候変動は大きな問題だと痛感する日々です。
10月からは高齢者へのインフルエンザ、新型コロナウイルス(そろそろ「新型」は必要ないような気がするのですが)のワクチン接種が始まろうとしています。ご案内をアップしましたので、ご参照の上ご連絡下さい。これまでの様な対応は困難ですが、個別に検討させて頂きます。
お知らせ
この度、所長の体調不良から一定期間の療養が必要と判断され、クリニックの活動を一時的に縮小していく事となりました。これまでの当クリニックへの励ましや応援をしていただいた方には大変申し訳ありませんが、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。また、その間の対応を関係各方面の皆様にお願いしていくことにもなるとは思いますが、その際はよろしくご協力のほどお願い致します。
現在当クリニックにかかっておられる皆様や施設の関係者の方々には順次今後の予定のご相談をさせて頂きますのでよろしくご検討のほどお願い致します。
また、それに伴って責任ある対応が困難となることから、新規の方の受け入れは当面中止とさせて頂きますので各病院の連携室、サポートセンターなど、ケアマネージャーの皆様などにはご理解のほどお願い致します。
また、再開の時期やその体制などについては逐次ホームページや、直接のお知らせで周知させて頂きますのでご了解ください。
皆様の益々のご活躍を期待しております。
終戦となった日に
今年のお盆期間、いつものように「ご先祖さまでないので訪問は控えます」との理由でお休みを頂いております。若干の緊急往診や連絡対応はしていますが、ゆっくり29度のエアコン設定の中で台風情報を言い訳にテレビ鑑賞などをしております。色々な情報番組はほとんど見なかったのですが、本当に多くの情報を扱っており、さらにはよくこんな視点で番組をつくるなあと呆れたり、感心したり・・。現場で作成されている方々の苦労を感じます。
一方でこの時期に放映される戦争に関する番組も。こちらもよく言われる事ですが戦争で苦しんだ状況の描写が多く、戦争の加害問題やその責任の追求や、そこから学ぶべき教訓と照らして現在の日本の在り方に警鐘を鳴らすような番組は見かけません。そうしたことを示唆する表現で制作者の苦悩を感じるものもありましたが。
そんな中で心を動かされたのがオリンピックメダリストの特集の中で、卓球女子の早田さんの発言でした。オリンピック憲章では政治的なメッセージはNGとされているようですが、そんな中でも少しぐらい戦争や平和について語ってほしいと常々思っていたところ・・。「どこに行きたいですか?」という質問に対して一つはどこかのテーマパークだったと思いますが、その後に知覧の特攻資料館に行きたいと。若い方々が戦争と平和についてどう感じているんだろうと思っていたところでのこの発言。まだまだ捨てたもんじゃないなと。そしてそうした事をもっと私たちも若い世代に伝えていかなければと思いました。
暑中お見舞い申し上げます
暑い夏が続きますが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。そんな中でもひまわりはしっかり上と前を見て、何かに立ち向かっているように見えます。私も頑張らなければと力をもらいました。
某女性週刊誌で「家族のレシピ」を取り上げた記事を掲載してくださいました。8月6日発売のものでもうコンビニなどには無くなっているかも知れませんが、興味のある方はぜひ。その前のページの特集では「余命は伝えない方が良い」という趣旨での内容となっており、その対比を考えさせるものにもなっているのかと。
訪問関係のお仕事をされている方は特にこの暑さの中での体調維持にご苦労されているかと思いますが、どうかご自愛ください。
ものは壊れる・・。
この間、訪問看護指示書の作成、臨床個人調査票、主治医意見書などの書類作成しなければならない山々が増えていき、特に訪問看護指示書はこれまでと書式が変わったことで、5倍の時間を要する事となり、ひたすら下を向いて過ごしていました。さらに3年間頑張ってくれたプリンターの調子が悪く結局印刷出来なくなり、急遽新品を用意したのですが、やっぱりなんだか調子が悪い。そして日常生活に欠かせない大きなものも動かなくなってしまいました。そんなこんなで下ばかり見ていたのですが、ある日ふと上を見上げたら素敵な青空と雲の造形が!しばらく眺めて、本日の七夕の空も想像しました。真夏日、猛暑日が続いている松本の夏本番はどうなってしまうのか、他のものも壊れないことを願うだけです。
デスカンファレンスを先日行いました。訪問看護ステーションではなく、施設でのカンファレンスでした。介護の方々の想いをうかがえて、色々と学ぶことが多かった時間になりました。こちらからもう少し病態をしっかり伝えてあげていたらそんなに悩まずに済んだかもということもあり、日常的な情報共有、カンファレンスの重要性も感じました。まだまだやるべきことはありますが、無理は禁物ですね。自分も壊れないように・・。
大切なこと
この間、大学のラグビー部OB会総会、高校学年同窓会などに参加してきました。華やかだったその頃、甘酸っぱい記憶や忘れかけていた思い出などに包まれた時間を過ごしました。どちらも「あの頃に感じたこと、思ったこと、考えて行動したこと」などを率直に語ってくれる仲間がいました。その時の経験が、決断が今に繋がっている。そして今人生も後半に差し掛かって皆がそれぞれの華を咲かせ、少し枯れかけながらも集いながら美しく輝いている。そんな仲間をこれからも大切にしていきたいと感じました。そして私にとって大切なことは、この医療活動を理解し支えてくれるクリニックのスタッフをはじめ、地域で訪問診療に関わってくれている多くの方々だと思いました。
久しぶりに松任谷由美の「水の影」中島みゆきの「誕生」山下達郎の「REBORN」を聴き返し仲間たちとの出会いと別れ、そして再会に想いを巡らせる時間を持てました。同窓会などに出席出来なかった仲間にも想いを馳せながら、次回の再会まで頑張っていこうと思います。この写真はそんな感覚をよく表しているなと。
診療報酬改定の6月
ニュースなどで目にした方も多いかと思いますが、6月からは診療報酬の改定が行われます。医療機関、看護、介護の事業所などではその対応準備に追われてその日を迎えました。電気、ガソリンの値上げや医療材料の値上げを診療報酬に反映できない我々にとって期待した方々も多かったと思いますが、実際にはどうなるのか。大企業などでは商品の値上げが賃上げ分を大きく上回り、大きな利益を出しているとの報道の反面、この地域のように訪問の移動に手間がかかる訪問介護事業所は経営困難になるとの報道も。当クリニックのような小規模な訪問診療の医療機関にはそれほど影響はないのかと思いつつ、大規模なところは大変かもと心配し先行きを注視したいと思います。
そんな中でケア集団ハートビートの分かち合いの会に参加してきました。少人数でしたが、愛する人を喪った悲しみ・苦しみその日常を吐露して下さったり、そこから立ちあがろうと色々な試みをしている話を聞かせていただき、色々感じるところの多かった時間となりました。当クリニックで関わったご家族の方々へのグリーフケアになかなか踏み出せていないことを反省しつつ、どうすれば良いか悩ましいところです。
緊急訪問のプレゼント
この間も緊急訪問で様々な景色のプレゼントを頂いた報告はしていましたが、今回も。田植えが始まり田んぼに水が張られ始めたこの頃、体調不良として夕方に出かけましたが、こんな景色に出会いました。カメラを三脚にセットした方もいらっしゃって、少々言葉を交わしました。赤みはそれほど強くないけど飛行機雲が山を飛び立つように流れていますねとか。
この間、上田・生と死を考える会の設立15周年記念講演会に参加。とんぼ返りでしたが久しぶりに会員の方々の笑顔に触れて、講演の内藤いづみ先生にもご挨拶できました。講演は内藤先生の話術に感心しながら自分の話は少し固っ苦しいかな、、と感じたり。その2日後には公民館の介護予防講座でその教訓を活かして(?)お話をさせていただきましたけど、やっぱり固い話になったかも(苦笑)。
春の景色
連休中は色々な待機当番や夜間休日急病センター出務などで完全な休日は1日だけだったのですが、その日も早朝から動かざるを得ず、眠い目をこすりながらの道中に、これまで目をつけていたスポットで良い景色に出会えました。その日は風が強くバーベキューの着火もスムーズ(ヒヤヒヤ?)だったくらいだったので、本当にその時間にしか出会えなかった景色でした。仕事を頑張ったご褒美の報告はこの間も時々していましたが、やはりこんな些細な幸せがあるから頑張れるのかもしれませんね。
先日は去年に引き続き2回目の看護大学での講義をしてきました。皆さんの感想からは訪問診療の意義、ご本人ご家族にとっての意味などを素直に受け止めてくれたことがわかり、私もやって良かったと感じました。「病院はギャラリー 自宅はアトリエ」というスライドは多くの学生さんの心に響いた様でした。工夫して作った甲斐がありました。いつか「先生の講義を聞いて訪問看護師になりました!」なんていう方に出会えたら・・・なんて妄想したり。
いずれ、在宅医療を支えてくれる仲間、後輩が増えてくれることを願ってこれからも頑張って日常診療に力を注いでいこうと思っています。
グランドオープン3周年となりました。
春が駆け足で過ぎて行く今年。3年間の経過を振り返りながら花々を楽しんでいます。期待と不安を持ちながら過ごした日々、多くの皆さんとの出会い。そして今があります。いろいろな出来事から学び、反省し、それらを反芻しながら今後のことを想っています。時々ご迷惑をおかけすることもあるとは思いますが、その際は是非忌憚なくご指摘いただき、改善の方向で頑張っていきたいと思いますのでご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。今後の課題などはブログで。
3年が過ぎ、4年目となりました。
2021年4月に開業し、多くの方々に支えられて「最期の時間を家で過ごしたい」との想いに応えられるよう活動してきました。あっという間の3年間でした。その中でまだまだ知らないことも多く、やるべきことも多いことに気付かされて来ました。季節外れの暖かさに花桃の蕾も膨らみ、丁度今のクリニックの状態なのではないかと感じたところです。
これからもこの地域で在宅医療に関わっている方々と共に、クリニックの活動が花開くように精進していきたいと思っております。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
デス・カンファレンスについて
最近、2つの訪問看護ステーションそれぞれとデス・カンファレンスをおこないました。そして来週には訪問看護事業所4箇所、訪問リハビリ事業所1箇所、訪問介護事業所2箇所とで関わった例についてのデス・カンファレンスが予定されています。この間少しずつではありますがデス・カンファレンスを行ってきましたが、まだ相手のステーションが忙しい中で提起するのはためらっていたのですが、最近一気に開催がされるようになり少し驚き、感謝もしているところです。
在宅の診療については以前から記載している「急作りのその場限りのチーム」であるため、日常的なコミュニケーションや、カンファレンスの機会がなく、患者さんの死による突然の解散を繰り返さざるを得ないため、消化不良になっているのではと感じていました。カンファレンスを提起する事でその場限りのチームであってもやはり皆そうした場を望んでいるのだと感じました。顔の見えるチームとして少しずつですがやりやすくなっている実感があります。今後も提起しながらより良い関係を作っていきたいと思います。
春の兆し
暖かい日が少し続いたところで、一気に春の到来かと思ったのも束の間また雪と寒い日になってしまいましたが、今日は久しぶりに何もない日曜日です。保険請求などで忙しい事務作業をされている方々には申し訳ありませんが、ゆっくり片付けなど行っていました。
先週は松本市医師会での在宅医療勉強会(長い歴史があるものでコロナ禍で中断していた)で「この地域に培われた在宅医療への貢献を目指して〜訪問診療を主とした活動の報告〜」と題してお話をさせていただきました。開設に至った経過から、現在までの活動を紹介し、今後ともよろしくと。
その2日後には市の南の地域の公民館で「最期の時間を自宅で生きる」としてお話をさせていただきました。こうしたことをきっかけに死への準備教育が少しでも広がっていくことを願っています。
雪が降りました。
今年は雪はほとんど降らずに終わるのかと思っていたところ、いわゆる上雪がどっさりと!その後の低温も影響してなかなか溶けずに残っています。幸い訪問には支障が無く(早めの出発で事なきを得た)雪景色を楽しみました。ただ、アルプスはずっと降り続いていたようで、青空に白銀の山脈の写真は撮れず。そんな中深夜のお看取りの時に葉牡丹の中央に輝くものが!雪が日中溶けてその水分が中央でキレイな氷になっていました。少々ピントが合っていないのが残念ですが、こんな素敵な現象を見れたのも患者さんからのプレゼントだと思っています。
先日はケア集団ハートビート主催のデスカフェ信州に参加してきました。いくつかのテーマの机に参加者が集って自由に思いを語り、次の机へ。普段話せない死についての色々なことを話せて、聞けてとても良かったとの感想が多く聞かれました。理不尽な戦争、地震・津波の災害、事故などでの死の報道から、1人称の死へのエッセイなどが新聞紙上にある中で、少なくない方々が死への準備を意識しているのではないかと感じました。
書籍販売が始まりました!
昨年の初夏くらいから準備がされていた長野放送みんなの信州で放映され、YouTubeで690万回視聴となっている番組を元にした書籍が発売されました。平安堂さんなどとタイアップしているようで、長野県内では平安堂長野店、塩尻店などで写真のように大きく扱われています。私が見に行った他の書店では新刊コーナーに数冊平積みになっていただけでしたが。
いずれ、番組に収録されていないご家族の数々の物語、取材をした記者さんの思い、そして私のインタビューや自宅での対応の再現などが掲載されています。こうして活字になることの意味を噛み締めつつ、この本からみなさんが何か考えるきっかけになって頂けることを願っています。
買ったのでサインしてくださいっていうお話もありますが(笑)私が書いた本ではないので・・・。
明けましておめでとうございます
おめでとうが2回続きますが、こちらは新年のご挨拶。今年こそ社会が平穏で誰もが暮らしやすくなるような良いニュースに触れることができればと願います。その為には私たちは何をすべきなのか。
「最期を自宅で過ごす想い」をスムーズに実現し、より質の高い時間を過ごして頂ける様に頑張っていきたいと決意を新たにしています。そしてこの地域で共に活動している仲間たちを大切に、コミュニケーションを取りながらやっていきたいと思います。
今年もよろしくお願い致します。
おめでとうございます!
長野放送さんが制作したドキュメンタリー番組が、系列各局で争われたドキュメンタリー大賞という企画で様々な番組、キー局の番組を抑えて見事に大賞を獲得しました。長野県の地域新聞にそのニュースが掲載されました。ネットニュースなどでは配信されていたのですが、個人名などは除かれた形で。医師が主役でないところが評価されました笑。いずれ、番組制作に関わった局の方々の力です。そして取材を受けてくださった多くの患者さん、ご家族に感謝いたします。
再放送が12月26日火曜日14時20分から(長野放送)、2024年1月3日4時55分から(フジテレビ、長野放送ほか)となります。見逃した方、是非!
この間、地域の公民館などで「最期は自宅での想いをあきらめないで」という趣旨でお話をさせていただいています。より多くの方々にそうした事を伝えていきながら、この地域での在宅診療に参加したいという先生方が増えることを願っています。
異分野への関わり
開業当初に想定していた小児の在宅医療への関わりでしたが、新型コロナワクチン接種で連絡をいただき何度か(のべ10数回)訪問接種した程度で、成人になってそれなりに年月を経た方の在宅での胃瘻デバイス交換と処方、医療物品の提供を夏ごろから開始したに留まっていました。大学の同期卒業の小児科医が訪問診療を開始する際に少しお話しをしたことをワクチン接種の際にその情報を提供していたところでした。
そんな中、先日知人の紹介で小児の病児・障がい児の家族を支援する団体の代表者の方とお話しする機会を得ました。この地域で安心して負担が少なく生活していく為にはまだまだ様々な障壁があって、どうすれば良いのか困っているという内容でした。そうした障壁の改善に寄与する行政も関わる組織はあるそうなのですが、その会議に参加したことのある訪問看護師さんからも、ずっと同じ課題が上げられているが改善の具体的な方策があまり取られていないような気がするとのお話も。
やはりそうした課題を現場で調整・改善する医療側のネットワークが整備されていないことが問題ではないかと感じました。先の卒業同期の小児科医、レスパイト入院を受け入れている病院の病棟医、小児に関わりの多い訪問看護師、長野県立こども病院の関係部署などへ連絡し何か出来ないかと声をかけているところで、皆さん前向きに捉えてくださっています。今後どう動いていくのかある意味異分野ではありますがお力になれればと感じています。
別に、あるケアマネージャーさんの紹介で児童相談所の相談員の方、フレイル予防や身体機能維持のスポーツトレーナーの方などともお話をする機会を得ました。そして、長野放送で作成した特集がYouTubeで650万回再生されている中で、その家族の物語や訪問診療を扱った書籍の出版が来年1月に予定されており、それにも少し関わる可能性も出てきたり。さらには血液疾患地域連携ネットワークin松本という企画に参加し、在宅での血液疾患終末期の受け入れと輸血について情報交換も。
日常診療はプラトーに達してきている印象の中、更なる異分野での役割も考えていくようになるであろう予感がしています。いずれ、足元の診療をしっかりとしながら健康にも気をつけて師走を乗り切っていこうと思っています。 写真はある方を看取った後午前4時頃の松本平の夜景。月は三日月だったのですが、やはりスマホではこのくらいが限界ですね・・・。
新たな出発
訪問診療クリニック樹は本日をもって医療法人樹 訪問診療クリニック樹となりました。今後とも今までと同様ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
医療法人化については私自身はほとんど理解できていないのですが、事務長が色々と調べてくれて、現在の当クリニックの活動内容、今後の構想などを加味して医療法人化が望ましいと判断してくれました。今後より多くの方々の「最期は自宅で過ごしたい」という想いに応えるべく事業形態を検討していこうと考えております。よろしくお願い致します。
ほうれんそうはどうすれば
「ほうれんそうが大事」という言葉を知ったのは医師になって4、5年目の病院でのなんらかの会議の時でした。病院の方針や経営を検討する全体での会議である職員からその発言があり「上手いこと言うなぁ」と感心したものでした。今訪問診療を行なっていると、そのほうれんそうがどうあるべきかを考えざるを得ないことが多くあります。訪問看護師さん、調剤薬局の薬剤師さん、病院の連携室のスタッフの方、市役所などの方、営業の方・・・。色々な方から連絡があるのですが、やはりその時々の状況によっては非常に対応に苦慮することも多く、1年前の暑中見舞いではその旨にちょっと触れたのですが、まだまだこちらの意図したようにはならず。
電話、メール、FAX、Web上のコミュニケーションツールを利用しているのですが、それぞれの特徴と当クリニックの診療スタイルとの相性があると思っています。私の携帯している電話は患者さんの変化やご家族の心配にすぐに応えられるようにそれを主として公開しているのですが、そこに私では答えられない問い合わせや直ぐに返答しなくても良いこと、その時に知り得なくても良いことなどが通知されてきます。もちろん発信する方にとっては直ぐに結論を得たいのかもしれませんが、一番困るのが患者さんやご家族に病状説明や今後の方向性をしっかりと話をしている最中、採血をしている最中などに電話が来ることです。内容によってはその場で個人情報として話ができないこともあり、、、。
やはり当院の診療形態が特別なこともあり、診療中に直接医師に電話がつながるということをイメージ出来ていないことに起因すると思っております。ぜひその内容を確認してツールを選択して欲しいと願っています。タイミングが悪いとついつい私の声も小さくなりますので・・。
皆様はどうされているのでしょう。事務長も困っている課題です。
頑張ったご褒美?
11月はじめの厚生局の保険指導の対応や訪問での新型コロナ、インフルエンザのワクチン接種、公民館での懇談会での講演などで流石に寝不足となって、喉の違和感も感じていた(コロナ抗原は陰性でした)時、ワクチン接種の帰り道で綺麗な景色に出会うことが出来ました。やっぱりこの色彩の妙はすごい偶然でもあり、短時間ですが癒されました。ただ、こうした景色も破壊され、それを楽しむこともできない方々が世界には多くいらっしゃいます。懇談会でのテーマでもあった人権の問題を考えると、最大の人権侵害である戦争がどうして続いてしまうのか、それを止める国連決議に棄権する国があることに憤りを感じざるを得ません。
関係の方々には書類作成が滞ってしまって大変申し訳ありませんが、今週中にはなんとかしますのでよろしくお願い致します。
勉強会に行ってきました。
2021年7月の開業間もない頃にお話をさせていただいたNPO法人ライフデザインセンターの勉強会と、地域のボランティア協議会の勉強会でお話をさせていただきました。前者では前に話した時は理念的な話だったのですが、今回は具体的な「最期まで自宅で」というお話をさせていただき、関わった方のご家族からの発言もあり、より皆さんにイメージしやすい内容になったのではと感じました。
写真にある後者での勉強会では初めて当クリニックのことを聞く方が多くやや皆さん緊張していた印象でしたが、やはり「最期まで自宅で」ということが可能なんだということが伝わったかと思います。
ワクチン接種で土日がつぶれる中で、書類作成も滞ってしまい関係する方々にはご迷惑をおかけしておりますが、やはりこうした活動は大事なことだと参加者の方の表情や涙から感じました。ワクチンは続き、そろそろ厚生局の個別指導もありますが頑張ります。
暑い夏頑張ったご褒美
9月の最終日から新型コロナワクチンの訪問接種を開始。続けて夜間急病センターの当番、深夜の看取り、10月初日のワクチン接種と忙しくしていた時。1軒のお宅でワクチン接種を終了して外に出ると強烈な甘い香りが。毎年この時期に触れるキンモクセイの香りでした。今年は本当に暑い日々で訪問関連の仕事をされている方々(医療福祉関係だけでなく)は大変だったと思いますが、やっと涼しい日々が訪れ、この香りを街のあちこちで感じられるようになり、ほっと一息できます。
インフルエンザの予防接種も早めに進めなければならないと、カレンダーと睨めっこしながら、早い時期からインフルエンザワクチンを確保してくれた業者の人たちと事務長に感謝。さて、また忙しい週末が続くことでしょうが、時々休みを入れながら頑張ります。
秋が一気に??
9月になって桜の落葉が一気に進み、落ち葉を集めて袋に入れる作業を暑い中でやらざるを得ない状況の管理の方々を目にしています。ほとんど葉を付けていない桜の木々。紅葉はどうなってしまうのでしょう。昨年も落ち葉が早かったのですが、これほどまでではありませんでした。地球の沸騰化で葉を維持することが出来なくなった桜たちなのでしょうか。やはり8月は自宅に帰るという方が少なかったような気がします。どうなってしまうのでしょう・・。
そんな中、地域包括センターの企画で多職種連絡会でお話しをさせていただきました。ケアマネージャーの方が多いとのことで、期待すること、看取りの時期に気をつけなければならないポイントなどお話ししました。出会いの数だけ笑顔が生まれ、笑顔の数だけ幸せになる(EXILE One Love)そんな街をみんなの力でと結びました。元医師会長も来てくださり、緊張しましたが。
ラグビーワールドカップが始まりました!
コロナ禍の前に日本で開催されて様々な感動を私たちに届けてくれたW杯がフランスで始まりました。会場で観戦することは出来ませんが、録画し忘れないように楽しみたいと思っています。初戦のニュージーランド対フランスでは互角の闘いから徐々に点差を離されたニュージーランドの最後の攻撃がとても印象に残りました。精一杯の力で前進しようとする仲間をみんなの力で一生懸命に支える。最期を生きる患者さんをみんなで支えることと重なりました。
やっぱりラグビーは良いですね。ラグビーへの想いはブログの2021年5月23日付けで。ちょっと感染も心配ですがみんなで肩を組んでビールを飲みながらの観戦が叶いそうで良かったです。皆さんもぜひ楽しんでください。
8月の後半は様々な企画がありました。地域ケア会議では今後の地域包括ケアの構築に住民の方々がどう関わっていくのかをグループワークと信大の先生の講演で深めることが出来ました。市の救護訓練では担当地区の方々と身体を動かしながら私たち医療従事者がどう動かなければならないかのイメージを話すことが出来ました。こども病院でのカンファレンスでは在宅のスタッフからの様々なエピソードが語られ、病院のスタッフの心のケアにも繋がったのではないかと感じました。
医師会の懇親会も久々に行われ、恒例のサマーフェストやセイジ・オザワ松本フェスティバルも楽しんでいます。また、FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品として先の番組が全国で少しずつ放映され始めています。各地の放送予定日時は直近にならないと解らず(放送局の方からその度連絡をいただいております)ここでのお知らせとはなりませんが、少しずつ知人からの感想の連絡も入っており、嬉しさとだからこそしっかりとこの取り組みに向き合わなければならないとの決意を新たにしています。
残暑も厳しそうですが、今年はサルスベリがいつもより目に入ってきます。皆様も夏景色を楽しみながら体調管理に努められるよう願っております。
朝焼けの美ヶ原
私の写真は夕焼けが多いので、久しぶりに朝焼けが撮れたので。同じ情景は観られない自然の不思議さ、雄大さ、美しさを感じています。この空をこのまま次世代に伝えなければならないと決意を新たにする78回目の終戦の日です。
人生の最期を悔いなく自分らしく生きるお手伝いをさせていただいている私たち。他人の思惑による理不尽な生命の奪われ方に対しては断固として「そうあってはならない」と声を上げていきたいと思っています。この時期のマスメディアには同様の主張や街の声、投稿などが溢れていますが、その願いと相容れない政策を推進する政府。なぜその政府を皆が選んでしまうのだろうとつくづく考え込んでしまう今日この頃です。
マイナ保険証の問題も「情報の紐付けにミスが多発している」ことが問題ではなく、マイナ保険証が義務付けられると私たちが診療している様な最も弱い立場にある患者さんたちが場合によっては保険診療を受けられないかも知れず大きな不便を被るというところにあると感じているのですが、方針を変えずに突き進む政府。その政府を選ぶ国民・・・。
大量の書類を作成しながら、書類が完成しても印刷して押印して郵送しなければならない。マイナ保険証のようにデジタル化を推進することが目的ならこうしたところを変えて欲しいと思うのは私だけでしょうか。他の目的があるのではと感じざるを得ません。
戦争の惨禍によって理不尽にも失われた多くの生命に想いを馳せて、そしてこれまで当クリニックで看取った方々の魂に決意を込めて合掌。
未来へ!
先日市内の高校生が「探求授業」のためとしてクリニックにインタビューにやってきました。将来は医療関係の職業を目指したいとの3人組(当日は2名)が探求しようとした課題は終末期医療におけるケアのあり方!それぞれの事前研究で身体的、社会的、精神的なケアに医療職としてどう関わるのかなどまとめてきており、現状はどうなのかなどを聞きたいと。他の部活もしながらこの夏休みにまとめていく予定と。
終末期には高齢者のフレイルの最期と悪性腫瘍や難病などの終末期があり、それぞれ少々異なることや、一人一人の人生の物語の中での最期の時間をどう過ごしたいのかを引き出しながら、身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛をどう取り除いてその人の最期の時間を有意義に過ごしてもらうのかの対応が必要というような話をしました。そして何よりも現場が大事で膨大なネットの情報やある種の書籍だけではわからないことは沢山あるともお話し。こうした若い人が終末期、死の問題に正面から取り組んで今後の社会へ飛び出していくことへのほんの少しお手伝いができたのではと事務長も喜んでいました。
それにしてもインタビューにスマホとタブレットセットで持参し、メモはタブレットへ電子ペンで!マスクでいまひとつ表情が見れなかったのが残念でしたけど、清々しい一時を過ごせました。
3件目のお悔やみ訪問(当該訪問看護ステーションでは御霊前訪問と言ってました)にも行ってきました。思ったよりお元気そうなご家族・・・。でも瞬間瞬間に溢れる涙・・。分かち合いの仲間もいますからと声をかけるのがやっとでしたが、グリーフケアを目的に活動している仲間たちの存在をもっと伝えていかねばと感じました。
筋肉痛・・・
少々想定外の呼吸状態の悪化に対し何もない中、スクウィージングでの呼吸補助、救急セット到着後のフェイスマスクのアンビューバックでの対応。何とか酸素飽和度も改善し、自発呼吸も出てきてほっと一息して通常の訪問へ。両手の脱力感を少し感じていた次の日、両上肢、両手の筋肉痛に襲われてしまいました。そう言えばフェイスマスクのアンビューバックでの換気補助は久しぶりだし、こんなに長く続けるのはあまりないのと、やはり体力低下?この暑い日々の睡眠不足のせい?
筋肉痛との引き換えに、多くの方に会いに来てもらって旅立つことが出来た方を想いながらこの花を。
多職種でのデスカンファレンス
訪問看護ステーションとのカンファレンスを呼びかけて2事業所目が行われました。今回は超高齢者の病状が刻々と変わる方への対応を振り返ることとなり、訪問看護師、訪問介護士、ケアマネージャー、福祉用具担当者、当クリニックでのカンファレンスでした。病状の変化にどう対応するのかを看護と介護が同じノートを使って(一般的には別々が多い印象)情報共有をしたこと、それが連日続いたこと、さらにはそのノートにご家族もコメントを書き入れていたことなどの情報共有が上手くいったことで、「一人ではない」との気持ちで介護、看護が出来たとの発言が多くありました。特に介護の方は今回の経験で、介護という職を離れようかと悩んでいたがやはりその魅力を再発見し続けていく決心をしたとの方もいらっしゃり、素晴らしいチームの力に感心しました。
お悔やみ訪問も他のステーションの方の計らいで一件行ってきましたが、力不足を痛感せざるを得ない内容でした。苦痛も取れず、会いにくる人にも会えず逝ってしまった・・・。気丈に振る舞っていたご家族にさらに申し訳なく。こうした振り返りを続けていく中でより良い対応を作っていかねばと決意しました。
新たな繋がりが
この間、テレビの特集を観たのだけどとして数件の問い合わせが来ています。「こんな取り組みをしているのだけど・・」「以前家族を診てもらったことをきっかけにアロマの勉強をして資格を取ったので、どこかで生かせないか」「たまたまテレビを見て、もう少し自分自身もまだやらなければならないことがあるのでは」「高校の学習課題で勉強したいので一度話を聞かせて」「だいぶ遠い地域に住んでいるが、訪問診療は可能か」など、そして講演の依頼も少々。しっかりと共にこの地域で頑張っていきたいと思います。
「放送」のじんわりとした影響力を感じています。そして先日は開設に知人の父である県会議員の方が生前力を尽くした県立こども病院を訪問。もう開院から30年も経っているのに初めてでした。夕方の青空に亡きその方を想い感謝をしながら玄関へ向かいました。
訪問看護ステーションとのカンファレンス
先日数人の患者さんをお願いしている訪問看護ステーションのスタッフの皆さんとのカンファレンスを行いました。これまで関わっていただき喪ってしまった方のデス・カンファレンスもかねて、1時間半にわたり情報交換を行う事ができました。管理者の方のみならずスタッフの方との顔の見える関係が構築出来た有意義なものになりました。今後もこうした取り組みを続けていこうと思っています。
看護大学での講義
数日前に知人から依頼を受けた講義を行ってきました。与えられたテーマは「在宅における訪問診療医の役割とチームケアの協働・連携」でした。人が生きることを社会として支えて、その社会の一つの分野としての医療、そして在宅医療の意味から入ってお話をしてきました。在宅医療はおうちご飯、在宅医療はあきらめでない、病院はギャラリー・自宅はアトリエなどの言葉と、自宅で亡くなる方々の表情が穏やかであるという話、看護師として患者さんの為と感じた時は医師と闘うことも必要ということなどが印象に残ったとの学生さんたちの感想がありました。
みなさん素直に私の話を受け止めてくれたようで、「下手なことは言えないな・・」と背筋を伸ばされた感覚を覚えました。予定通りの時間で講義を終えることができて良かったです。また来年も・・と言われましたが、どうなることやら。
その数日後の訪問の際にご家族から看護師への要望が話され、ご家族の視点からの話も次回は加えられればと感じました。
お悔やみ訪問に行ってきました
3月に行なった訪問看護ステーションの方々との交流集会でお悔やみ訪問にも行きたい旨お話し、訪問看護ステーションの方が行うときに可能であれば同行したいと表明しました。その後何軒かの依頼が来たのですが、やはり時間的な調整が困難で実現していなかったのですが、先日ステーションの方の調整でなんとか実現できました。
以前私一人で訪問した時は少々間が持たず、しっかりとお話をお聞きすることが出来なかった印象を持っていたのですが、今回は看護師さんが同席してくれたことで、会話が弾んで色々なことを聞くことが出来ました。ご家族とご本人との関係性の中で本当に最期の時間を有意義に過ごせたのか、そのための関わりを訪問看護師を中心としたチームでしっかり支えられたのか。ご家族のお気持ちを訪問看護師さんがうまく引き出してくださって、有意義な時間を過ごせました。そしてその事で、ご家族も心に引っかかっていたことがなんとなく解消されたとお話ししてくださり、有意義な時間だったと思います。
看護師さんには、患者さんを一番知っている職種として、医療の内容も含めて理解し想像ができる立場として、患者さんの代弁者患者さんを守る立場で医師への提言をもっとしっかりして欲しいとお話ししてきました。医師が不十分な情報の中でややずれた方針を示した時にしっかりとそれに対峙して軌道修正をして欲しいと。過去に働いていた時の病棟でのカンファレンスなどで看護師さんと喧々諤諤とやった時の様に・・・。
今後訪問看護ステーションとの個別のカンファレンスが2箇所で予定されています。お悔やみ訪問も看護師さん同席であれば比較的お穏やかに行えることも解りました。今後多くの機会を設けていければと思います。
真夏日
なんと、本日は30度に到達してしまいました。つい先日まで新緑の季節だな〜と景色を楽しんでいたのに・・。連休明けはやはり訪問スケジュールがきつく、この間大変でした。そんな中、YouTubeに配信されたご家族の物語を書籍化する話が持ち上がり、私にもインタビューの依頼が。東京からのスタッフ3名とディレクターの方も同席して2時間のインタビューに答えました。訪問診療でどの様にご本人ご家族を支えたのかなど。どのような書籍でどのように表現されるか分かりませんが、自分自身も色々と思い出し、振り返る良い機会になりました。
最期を生きて
4月28日に放映されたドキュメンタリー番組、その30分前にもニュース番組の特集でそこに入れられなかった取材内容として放映されました。皆さんには特集についてはご連絡できませんでしたが、それぞれの視点が違う内容で2つ合わせてこの間の取材のまとめという感じでした。
「最期を生きて」という題に込められたディレクターさんの想いが伝わる内容でした。医療従事者の受け止めと一般の方の受け止めはそれぞれ異なると思いますが、印象的だったのは写真にある私の苦悩を捉えた部分です。こんな風に撮影していたんだとカメラマンの方の手腕に感心しながら、「この医師辛いよね・・」と第三者的に観てしまいました。
FOD,TVer などでの配信や再放送などの予定が決まりましたらまたお知らせ致します。県外のお世話になった方々にも今の私をご報告したいと思っていますので。いずれ、自分の医療活動、生きていた証がここに存在する事になり、感慨深いものがあります。制作に関わってくださった方々に感謝いたします。
お詫びして訂正します。
テレビ番組がFODとティーバで配信されるとのお知らせを前回行いましたが、本日延期になったとの連絡がありました。半年後くらいとのことですが、またその時にはお知らせいたします。申し訳ありませんでした。
一気に夏!?
昨日の松本市は29度超え。訪問車も冷房を使うほどでした。4月は淡々と滑り出しましたが、最近多様な対応が重なり気がついたらもう下旬・・・。連休の影響で予約も厳しくなってきています。少々疲れ気味でしたが元気が出るお知らせが届きました。テレビ局の継続取材のまとめの番組がとうとう完成し、4月28日金曜日19時から放映されるとの事。その後2週間はFODとティーバで配信されるとの事でした。県外の方にも視聴していただける様です。内容は全く分かりませんが、記者の方の問題意識を反映したものになると思います。興味のある方はこちらをご参照ください。
2年間ありがとうございました。
あっという間の2年間でした。昨日は比較的余裕があったので、ランチミーティングをスタッフ3人で(スタッフ紹介をクリニックについてのページに掲載しました)。これまでの感謝とともに、来年度取り組む課題について話をしました。グリーフケアやカンファレンスなど詳細は明日のブログで。
いずれにせよ、皆さまのご理解とご協力で2年間を過ごせたことに感謝申し上げます。またご心配いただいた私の健康問題ですが、本日血液検査と胸部レントゲン検査を受け、問題のないことを確認しましたのでご報告致します。まだ頑張れそうです。今後ともよろしくお願い致します。
春にしました!
桜の開花宣言が出て数日が経ち、訪問の途中にも桜を観ることができました。いつまでも雪の写真では暗いので・・。素敵な水滴の花も。今日は9時半の訪問から17時過ぎまでノンストップ(?)で回り続けました。先週がお休みだったせいもありますが、流石に大変でした。こんなことが可能なのも運転や診療の補助に入ってくれているスタッフと、連絡の中継を担ってくれている事務長のおかげです。
しばらくブログ記事のアップロードが上手くいかず、感染対策の記事が10日ほど前の記載になってしまっていますが、ご了承ください。
そろそろ今年度も終了。街は引っ越しのトラックや、他県ナンバーの車、そして多分大学入学のための訪問と思われる家族で賑わっています。それ故渋滞が色々発生。判断ミスを悔やんだり、信号に一喜一憂したりの日々です。訪問に携わる方々も大変だと思いますが、頑張りましょう。
やっぱりまだ雪は降りますよね・・。
この間の様々なところでの講演や問題提起などで飛び回っていましたが、本日で一段落の上田・生と死を考える会での話題提供をしてきました。すっかり春の到来と思って、ノーマルタイヤを新しくしようかなど話していた矢先の雪。毎年はこの時期(4月初頭にも)に雪は降っていましたが。
無事往復は出来ましたのでご安心ください。話題提供は「訪問診療を主とする活動で地域はどう変化したのか」と題してお話ししました。上田にも当クリニックと同じ日に在宅診療所がオープンしていましたので、その影響なども含めて上田地域の訪問看護ステーションの方からの発言もあり、有意義な時間を過ごせました。10年以上前に病院で看取った方からは家に帰ることは出来たのかとの質問が・・。やはり受け皿が当時は無かったと考えられ、残念ですが無理だったのかもと答えざるを得ませんでした。やはり家で最期の時間を過ごしたいという方へ必要な医療をしっかりとチームで提供できるようにこれからも頑張っていこと思いました。
会の世話人の方からは、ご自身の教員としての講座で訪問診療医について話してほしいという依頼があり、少々緊張はしますが受けていくこととしました。どうなることやら・・。
みんなが集まって
小さな花ですが、それぞれが元気に集まれば綺麗な大地になりますね。先日開催した訪問看護ステーションの管理者を主とした交流会には17事業所から30名を超える参加者を迎え、様々な意見交換が出来ました。疼痛管理におけるオピオイドの使用方法とその拮抗薬の投与についてや、血管確保困難例にどう対処すべきか、何よりも情報共有をどう進めていくのかなどなど。
札幌市の訪問看護ステーションからの報告にも、自らのステーションと重ね合わせて色々なことを考えるきっかけになったと思います。
また、その数日前には薬剤師会のWEB勉強会でもお話をさせていただき、在宅での薬剤指導への期待やここでも情報共有についてお話しさせていただきました。座長の方には色々と突っ込んだ質問も受けましたが、有意義な機会となりました。
このような活動を通して少しずつでもこの地域で最期は家で過ごしたいと考える方々の受け皿をしっかりしていければと思っています。そんな話を3月19日には長野県医師会とラジオ局の定期番組で話させていたきます。
色々と皆様に支えられてあっという間に2年になりますが、さらにお力をお借りしながら健康に留意して頑張っていく所存ですので、今後ともよろしくお願いいたします。
あっという間の春到来
地域の連続勉強会に当クリニックと、訪問歯科診療を同じ地域で行っている歯科医院が招かれ、訪問でどんな医療・歯科医療が受けられるのかなどをお話ししてきました。予想以上の参加者で会場に入れない方々は別室で同時中継!歯科診療のデモンストレーションには会場は大盛り上がり。この地区で今後も穏やかに協力し合って生きていくイメージを膨らませていました。
来週は、薬剤師会での講演、訪問看護ステーションの方々との交流会などが予定され、多くの方々との繋がりに期待しています。
大雪の深夜訪問
松本地域で久しぶりの20センチ超えとなった雪の夜、緊急訪問。油断して訪問車を使わなかったら、やっぱりスタックして・・・。病院へは行かないと決めて、それを貫き通した方の対応をした帰り道、信号で泊まった時に車の屋根から雪の塊が降りてきました。何度か訪問し看取ったのですが、もっと苦痛を緩和することが出来なかったのかと自問自答。モルヒネの持続皮下注射までは対応したのですが、病院でなければ出来ない治療(放射線透視下出なければ出来ない)に近づくにはどうすれば良いか、もっと病院での治療を勧めるべきではなかったのか、私がやるよと言えば気持ちが変わったのか。難しい問題です。
そんな雪の日に12月末に放映されたテレビの特集動画がYouTubeにアップされたとの連絡がありました。テレビ局の方々の努力で作り上げた動画が思った以上に視聴回数が伸びているとの報告でした。見逃した方はこちらから。
先が見えた(写真は多分北信濃の山々)デスカンファレンス
久々のデスカンファレンスがケアマネージャーさんの尽力で実現しました。独居で難聴の方、ご家族が付かず離れずの支援をしている中での対応に苦労して、「もっと早く、あんな事こんな事・・」という思いが強くなっている例でした。ご本人の希望は本当はどこにあったのか、それを聞き出すことが出来なかったのではないかとの悔しさ、情けなさ・・。そんな思いが出される中で、実は本人との繋がりが一番長かったのが福祉用具リース会社の担当者さんだったことが判明!もっとシームレスにお互いの情報を共有できていたら違ったかもしれない。やっぱり普段からの顔の見える関係性の構築が大切だと感じました。
カンファレンスの中では、他の例での悩みなども出され、皆で励ましたり。カンファレンス終了後には参加者のみんなの表情がとても晴れやかになっていたのが印象的でした。明日からの活動に力が湧いたことでしょう。今後もこうしたデスカンファレンスの機会を多く作っていきたいと考えています。
ケア集団ハートビート連続講座第2講
1月29日に表記催しがありました。長野市長谷寺の岡澤恭子さんによる「絵解き 釈迦涅槃図」です。以前上田生と死を考える会でも拝聴したことがあるのですが、2度目ということもありとても解りやすく聞かせていただきました。亡くなっていくお釈迦様を多くの人々、動物などが取り囲み看取るという図が、ご自宅で多くのご家族に囲まれて、亡くなる状況をよく表していると。コロナ禍で病院で亡くなる時でも見えないけれど多くの方がその方の死を見守っているのではないかとのコメントも頂きました。
1月は比較的落ち着いており、「嵐の前の静けさだね〜」と話していたら、やはり大変な方々の紹介が相次いでいます。たった2日間のご自宅での時間だったご家族から「先生に出会えてよかった」との言葉をいただき、とても嬉しく帰って来ました。今後も可能な対応をしっかりとしていきたいと思います。
COVID-19 と看取り・在宅医療
COVID-19の対応を巡ってこの間政府の方針が明らかになってきました。年明けにはCOVID-19による死亡者の葬儀までの対応が緩和され、遅きに資したとは思いますがほぼ通常通りで良いとされました。さらに今春には5類に引き下げる方針が示されました。それによって病院や施設での面会制限がどう変化するのかに注目しています。さらには治療の環境がどう変化するのか。その2つの関係性の中で看取りも在宅医療も次のステージに進んでいくのだと思っています。この間それぞれの患者さんの対応で感じてきた悔しさ、やるせなさが無くなることを願い、その中で精一杯対応していくべく準備していきたいと思っています。詳細は後日ブログで。
ケアマネージャー勉強会
包括支援センター主催の勉強会で「在宅での看取りの場面でケアマネージャーに期待すること」と題してお話をさせていただきました。ケアマネージャーの方々の活躍に敬意を表し、感謝しつつ、やや残念であった症例を提示して看取りの場面での困難さやだからこそケアマネージャーさん達の力を発揮してほしいなどのことを話してきました。
情報共有でのスピーディーなサービス導入をどう実現すべきかなど、これまでの関わりの中で困ったことなどグループワークで話され、交流が出来たと思います。今後デスカンファレンスなども積み重ねていきより良い地域づくりをみんなの力でとの希望を確認できたと思います。
地域への情報発信と休日
ワクチンの依頼がパッタリと無くなり(若干名はありますが)、日曜日の休日をゆっくり過ごせるようになりました。やっぱり休日は大切だと実感しています。一方で、その時間を使って学習会の準備を進めています。どうすればしっかりと伝えられるのか何度もプレゼンテーションを見直しています。ある方に「伝えていく使命がある」と背中を押されていますので頑張っていこうと思っています。
あけましておめでとうございます。
昨年は多くの方々のご理解とご協力でこの地域での役割を果たせる手応えを掴むことが出来ました。また、医療機関としての弱点を改善する取り組みにも着手し、クリニックのリニューアルもほぼ完了しました。
新しい年を迎え、一人一人の想いに応えられる力量を磨いていくべく決意を新たに致しております。支援員の方々との学習交流会、地域で活躍している福祉関連の住民の方々との意見交換会、薬剤師会での学習交流会などが予定され、さらに念願であったデス・カンファレンスも含めた訪問看護ステーションの方々との懇談会も実現へ向けて動き出そうとしています。
安心して住み慣れた自宅や施設で最期の時間を過ごすことが出来る地域づくり、そして生命を大切にする社会づくりに微力ながら貢献していきたいと考えています。
今年もよろしくお願い致します。
この間のご報告
12月22日には長野放送の夕方のニュース番組で特集が放送されました。「レシピ遺して母逝く...自宅での「看取り」かけがえのない時間 訪問診療の現場」として特にご家族の歩みを中心に取り上げられていました。
12月24日にはひょんなことで知り合ったデイサービスを運営する理事長に招かれてそのデイサービスの事業所を訪問。車椅子を使わずに歩いて生活するために頑張っている方々へお話をと・・。訪問診療の特徴などをお話しさせていただきました。お礼に手作りケーキをいただきました。
在宅で点滴を続けながら経口摂取量が増えるかを診ている方がこの間何人かいらっしゃり、点滴なしで対応可能になった経験も複数あります。ただ、血管確保の問題がいつもあり訪問看護師さんに苦労をかけています。今回は全く無理とのことでいつかはやらざるを得ないと思っていた中心静脈カテーテル挿入をやってきました。やや困難でしたが無事挿入し、安心して点滴を継続できます。
年末にかけて自宅に帰り、頑張って生きる方々への対応も。今回の写真はやや遠い地域への日曜日の訪問の際に出会った景色です。平地でもこんな霧氷に出会えました。
今年はクリニックとしての活動の弱点を改善することにも着手できました。今後も皆様の「家で過ごしたい」の想いにしっかり応えるべく精進していきたいと思います。1年間応援ありがとうございました。
冬空の下160%の4日間
松本市街地にも雪が舞いました。周辺の扇状地やもちろん山々はすっかり雪化粧です。雪雲の上には青空が。
今週はとてもハードで多分キャパシティの160%の仕事量だったと感じています。訪問件数が元々多めでしたが地域的に上手く回れるはずだったのが、緊急往診や急変の連絡がありルート変更をしながら暗い道をやっとクリニックに帰り着く・・・。それからカルテ記載や書類作成。運転やクリニックで忙しい中様々な連絡で支えてくれたスタッフに感謝しています。ただ、私の多忙とともに増えている事務的な仕事に日曜出勤や残業を繰り返す事務長への負荷も心配になって来ました。
そんなハードな日々でも患者さんやご家族のご自宅で過ごす安心した笑顔に力をもらい、関わってくださる訪問スタッフの方々の頑張りに支えられて過ごしています。年賀状用の写真を撮る暇もなくどうしようかと思っていますが、もう一踏ん張りです。
実りの秋
今年は柿の実が沢山だなぁと感じていたところ、とても大きな柿の木を発見しました。車を止めて車中からのシャッターだったし、個人のお宅だったので一瞬しか時間は取れませんでしたがその大きさは感じられるかと。
当クリニックの樹もこんなに立派になれるだろうか、、いや頑張ろうと思った時間でした。今年も残り1ヶ月、厚生局の指導に学びスタッフの力を借りて日々のカルテ記載、レセプト点検、書類管理などに注力しているところです。より質の高い診療を心がけていきたいと思っています。
松本地域における在宅医療・看取りVol.2
この写真を使うか1週間悩みましたが、経過報告ですので・・・。ケア集団ハートビート主催の連続講座2022年度1回目で、上記表題〜コロナ禍で愛する人との別れを支えて〜として講演しました。無料で使わせていただいた会場がこのようで、少し緊張しましたが祭壇を背にしていたのでなんとか話すことができました。82名の方々をご自宅・施設で看取り、それぞれの看取りの中で感じたこと、今後の課題などお話ししてきました。
昨年同時期に同じ表題でお話しした時に「コロナ禍で影響は?」とのご質問に「特にない」と答えたのですが、1年過ぎてやはり影響はあると感じています。「病院で何が起きているのか、本人がどうなっているのか全くわからない」との言葉からも長期にわたる面会制限から今までだったらそのまま病院での看取りしか考えていなかった方々が、在宅を考え、その想いを受け止めた支援の方々から当クリニックに依頼が来るという例が増えているからです。
いずれ、自宅での療養を支えるいわば「その場限りの急造りのチーム」の力量をみんなの力で引き上げながら、安心して在宅療養が続けられるような地域づくりに微力ながら力を尽くしたいと思っています。
ふるさと
ライアー奏者のお二人アリアンジュさんによる、在宅療養中の方のご自宅でのホームコンサートが先日行われました。30分の予定が少々過ぎてしまったようですが、穏やかな素敵な時間を過ごせた様です。中でもふるさとの調べでは色々な想いが溢れて・・・。アリアンジュさんも音楽で残された時間を穏やかに過ごせるお手伝いが出来たことに喜びを感じてくださった様でした。もっと多くの人にこの音楽を届けたいと同伴したスタッフも感じた様でした。
リニューアルほぼ完了
新しいスタッフとその協力者の力でなんとか綺麗になりました。昔の写真との比較とも考えましたが、あまりの乱雑さに提示するのはやめました。
新しくクリニックの裏のスペースをフラットな空間にして頂いて、冷蔵庫や椅子などはおさがりを使ってスタッフの休憩・授乳や事務長のリラクゼーションも可能に。もちろん冷所保存の薬品にも。棚も導入して点滴、薬剤、診療材料、そして紙で届けられる各種情報書類の保存場所も広がり机の引き出しのスペースも広げることが出来ました。
事務長の作業も多量に複雑になったことから所長の机と交換。新しいスタッフの作業台兼プリンター置きも。来訪者用のコート掛け、荷物置き用ベンチなども導入。頂いた絵画などは壁に掛ける予定ですが、まだ未完。色々と溜まった書類や箱などなどもやっと整理し始めたら、作成すべき書類が出てきて、一つ一つ作成。ご迷惑をお掛けしました。
いずれ、スッキリとしたクリニックに生まれ変わって、新しいスタッフを迎えて診療をしっかりしていこうと心新たにしています。今後ともよろしくお願い致します。
新しいスタッフとクリニックのリニューアル
11月1日からクリニックに新しいスタッフが加わりました。所長の運転・移動の時間を有意義に使う事、所長が行ってきた数々の薬品、衛生材料、物品の管理、膨大な連携関連の書類の整理、そして事務長が担っている膨れ上がってきた各種事務作業などを手助けしてもらうこと。更には薬剤師としての経験を生かして訪問時にご家族やご本人の薬に関する疑問、悩みの相談を受けることを業務として考えています。早速2日間動いてもらいましたがいくつかのピンチを救ってもらったり、今後の活躍を期待します。今後この3名で活動していきますので、皆様におかれましてはどうぞよろしくお願い致します。
それに伴い、雑然としていたクリニックの状況を抜本的に変えてもらうこととなり、本日はその物品などの棚卸し、移動、クリニックの配置変更など応援ももらいながら行いました。もうしばらく片付けを行ったら、またホームページにアップします。スタッフ紹介もメインのクリニック紹介ページに事務長も含め載せる予定です。お楽しみに。
分かち合いの会
久しぶりに、ケア集団ハートビート主催の分かち合いの会に出席して来ました。訪問後だったので遅刻でしたが、多くの学びを得られたと思います。ブログの項でも触れた葬儀という通過儀礼に対する悩みや、遺影についての意見、苦しいときに何をすべきかなどなど。自然との触れ合い、音楽を聴くこと、遺影に語りかけることを日常生活の中に取り入れながらそして、社会との関わりを持つことで哀しみから立ち上がっていく方々のお話をうかがうことができました。朝露に濡れた花が朝日に向かって輝いている姿が重なって。
11月20日には同会の連続講座として、再び私からこの間の経験や自宅で最期を迎えるために必要なことなど、そしてこの間のCOVID-19が与えている影響などお話しする予定です。
COVID-19経過報告
皆様に多くのご迷惑と、一部ご心配をおかけしました今回の感染ですが、感染機会については患者さんをCOVID-19と全く疑わなかった事が最初の問題と考えています。具合の悪い患者さんの診察に際して、私たちは発熱を主訴としていれば感染症を現在ではまずCOVID-19を疑い診察をしなければなりません。そして超高齢者の具合が悪くなったとの往診依頼についても、発熱が無くとも「感染症」を念頭に対応すべきだったし、十分な問診をすべきだったのです。
今回は奇しくも病院での出勤前抗原検査を指示された事により発症から回復の経過が抗原検査ではありますがしっかり把握でき、その事で診療への対応が最低限の影響で済んだこと、特に私からの感染を未然に防ぐことが出来たことが不幸中の幸いであったと考えています。
私の経験をお伝えすることで、在宅医療に関わっている方々のCOVID-19を含めた感染症対策に少しでもお役に立つことが出来ればと思っております。
皆様の益々のご活躍とご健康の維持を心から祈念しております。そしてこの1週間診療の調整や書類の対応を通常業務と並行してやり切っていただいた事務長をはじめ隔離を支えてくれた家族やお見舞いのメール、LINEなどいただいた方々へ大きな感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました。
暖かくして休む
厚生局の新規開業者指導で多くの指摘を受け「そんなこともカルテに書かないといけないのか・・・。」と多くの学びを得ました。今後の診療を気を引き締めていこうと思っていた矢先に・・・。不覚にもCOVID-19をいただいてしまい、自分としてはいわゆる病気で休んだことがここ30年無かったのですが、「これがウイルス感染なんだ・・。」という体験を日々しながら過ごしています。
その中でお声がけも頂いた「暖かくして休んでくださいね」の言葉が身に染みています。布団に包まって汗が出るほど暖かくなると、なんと症状がなくなるのです。わずかに足が出てそこから冷えると途端に咳や鼻水が。診療としての処方箋発行やFAX送信、この機会に溜まった書類の作成などしているとやはりなんとなく具合が悪くなるような。それにしても夜間寝汗を描きながら眠って朝起きるたびに元気になっていく感覚があります。ほぼ無症状と書きましたが振り返るとかなりの倦怠感だったのだと。働き過ぎではなく病気のせい。なら、まだまだ働ける!? いやいやもうしばらくは暖かくして休んでいきます。
秋空とキンモクセイの香り
訪問の移動中に車の窓を開けることが多くなって来ました。するとかすかなキンモクセイの香りが。爽やかな秋の空気とキンモクセイの香りは多くの記憶と重なっています。昔は中学時代の部活動の練習中。数年前の山形の病院で電子カルテ導入をした始まりの日々。そして、今回は比較的若くして逝ってしまった方のこと。最後の力を振り絞って言葉を家族へかけた姿とともに。
そして開業1年半が過ぎて明日からまた後半期が始まります。多忙だけども充実した日々に感謝しながら、初めての出会いに気を引き締めていきたいと思っています。短い期間であったけど「先生に会えて良かった」との先の患者さんの言葉に勇気をもらいながら。
秋が駆け足でやってきました。
大きな台風が過ぎた途端に一気に10度近く気温が下がり、松茸や葡萄が産直センターに並び、お客さんで賑わっています。
先日は上田・生と死を考える会の定例会に参加してきました。夫と母を緩和ケア病棟などで看取った経験を自ら抱えている病気と合わせて大変な経験を拝聴しました。そこでは痛みに苦しんだ相手を看ている辛さが語られ、ディスカッションでは医療的に痛みの緩和の可能性が問題に。痛みは取れると伝えても、実際に取れていない方の訴えの前には説得力に欠けてしまい、考えさせられました。
COVID-19感染の方への対応も普通になってきており、社会全体で考え直す時期に来ていると感じています。詳しくはブログで。
十六夜
暑い日中のワクチン接種、北と東の診療範囲ギリギリのところと西の地域と市内を周り、秋の風景や葡萄の甘い香りを感じて来ました。ブログに書いたトイレの話には少々反応があり、在宅療養の大きな課題であることを再確認出来ました。現場で色々工夫していきたいと思っています。
つい数日前に事務長と話していた厚生局の指導の通知がとうとう来て1ヶ月後が指定されました。秋の夜長に書類や関係文書の確認整理をする良い機会と捉えて対応します。それにしてもレセプト提出の次の日とは事務長に多大な負荷がかかってしまうことを憂慮しています。
疲れてないですか?
最近何人もの方からこんな言葉をいただきます。確かに昨年の秋から冬にかけての頃よりはきつくなっています。ちょっと悔しい最後が続いたり、COVID-19の治療を経験したり、休日の訪問やワクチン接種、「今日は120%動いたなぁ」と感じていたのが当たり前になって来ていますし、昼食をクリニックで食べることも少なくなって来ました。
そんな中でも松本の街を楽しんでリフレッシュしていることのご報告です。サイトウキネンオーケストラの音楽を楽しみながら、ステージ上の演奏家の皆さんの仕草や表情からその人の人生を想像してみたり。昇格争いをする松本山雅の選手たちのその日のパフォーマンスを観ながら、その想いを想像してみたり。そして、そうしたイベントを支える人たち、キッチンカーを営業している人たち、その場で一緒に楽しんでいる観客の一人一人の想いも。
やっぱり人それぞれの人生を歩んできた最期の時間を輝いたものにしていただくためのお手伝いを頑張ろうと思うのでした。
秋の実り
松本は朝夕はすっかり涼しくなりました。今日は日中も爽やかな風と少しの太陽で部屋の中は本当に気持ち良かったです。もちろんワクチン接種が終わった夕方のひと時ですが。ワクチンの接種後15分間の話題は「5回目はどうなるんでしょう」などで一通りCOVID-19の話をしています。在宅のワクチン接種はクチコミで少しずつ広がっており、新しい方も。みなさん前回まではなんとか接種会場や病院へ連れて行ったけど、もう難しい。5回目、6回目なんてなると他の方々も難しくなる人が増えるのではとも。
9月のワクチン接種予定もあっという間にオーバーしてしまい、依頼も続いています。なんとか日曜日を確保しようとの目論みを諦めざるを得なくなりそう・・・。ウイルスとの闘いの秋の実りはいつになるのでしょうね。
新たな試みでこれからを展望
暑さとスケジュールの過密さ、ワクチン接種で休日返上などを多くの方々が心配して下さり、援助の提案をいくつか。運転中の時間の有効利用と運転疲れに対して午前中だけでも運転を他の人に頼むのはどうか。膨大な書類整理をある程度任せてはどうか。診療に必要な薬剤や物品の整理や、最近忙しくなってきた事務長の業務の補助もできるのではと。
そうした様々な部分を援助してくださる方があるつてで見つかり、本日は試行してみました。運転のストレスから解放され、移動の時間にカルテ記載がしっかり出来て、ゆっくり食事も摂れました(といっても移動中ですが)。クリニックに戻って書類を書く元気も残っていました。どのような形で援助してもらうか検討しながら今後の診療を展望していきます。
以前地方テレビ局で取材していただいたところから、継続取材の依頼があり、カメラが回り始めました。コロナ禍で今まで在宅での最期の時間を選択肢にもあげていなかった方々が、在宅でとの思いが増えています。そうした方々をしっかり支えられるよう頑張っている方々の取材もお願いしています。
COVID-19患者さんの診療・・暗雲です・・。
ニアミスはこの間ありましたが、急性期のCOVID-19の方の診療を経験しました。施設で担当していた方ですが、超高齢で基礎疾患はもちろんある方。施設での感染者の確認に伴って保健所介入し必要な検査を指示され職員にも感染確認がされていたところでその方が発熱。自主的に抗原検査を施行し陽性と報告がありましたが、こちらとしては「保健所の指示に従って」と対応したものの、保健所からは「自主的に抗原検査をしたなら、かかりつけ医の指示に従って」と・・。なんだか変だなとも思いながら発生届け(中等症I 入院必要と記載)をFAXで保健所へ。入院の指示を待っていたものの待てど暮らせどなんの指示もなく。夕方に施設から催促してやっと、明日の発熱外来へ受診、入院するかはその時の判断と。
いやいや、食べられないし、水分も摂れていないし入院できると思って色々対応はしていなかった(抗ウイルス薬の処方、点滴など)のに!!明日の受診まで待てないでしょ・・と夕方点滴を抱えて緊急訪問。とりあえず点滴をして明日を待つことにしました。
保健所の対応と思っていても保健所が多忙すぎて対応できない。その状況も分からない。現場の小さな医療機関は何ができるのか、何をすべきなのか判断できない。そんな合間の患者さんが的確な十分な医療が提供されずに待ってるというのが現状なんだと痛感しました。
感染症としての診療を当たり前に行って、目の前の患者さんに必要な医療を素早く提供する(抗ウイルス薬投与や入院治療への橋渡し)ことを多忙な保健所の指示を待たずに可能とすることが必要なのではないかと感じました。
お盆休み
久しぶりにお盆休みで郷里へ帰ってくる方、休暇を使って自然に親しもうと車を走らせる方などで交通渋滞が所々に出来ています。今日は今まで渋滞など起きたことない交差点が長蛇の列・・・。よく考えると墓地から帰る車だったようです。それぞれのご家族が亡くなった方々を想い静かに過ごす時間を大切にして頂きたいと思います。
一方、COVID-19の社会としての対応が、大切な人との最期の時間や、発熱を伴う高齢者に大きな影響を与えています。面会制限の中での死を充分受け入れられない、実感出来ない方の心のケア(グリーフケア)が今までと違った困難を伴っています。分かち合いの会も制限され一人で抱え込んでしまうことも多くなっています。
この間緊急往診の依頼が続いていますが、「かかりつけ医などいなかったが、具合が悪いので見にきてほしい」「発熱で発熱外来受診したがCOVID-19陰性と言われ、自宅で様子を見るように言われたが熱が続いているがどうすれば良いか」など。気軽に受診できない、受診してもCOVID-19の判断だけで終了してしまう現状に複雑な思いをしています。発熱外来の現場で奮闘しているスタッフの方々には多大な負担がかかっているのでしょう。しかし、何故こんな状況になっているのか、どうすれば改善できるのかをしっかりと検討すべきと思っています。
「面会出来ないなら自宅で過ごしたい」と今までなら在宅医療を選択する可能性が無かっただろう方々からの依頼が増えている印象です。その依頼にしっかり応えつつ、この地域全体の力が必要だと思いながら忙しい日々を過ごしています。
連携プレーで叶えた想い
「家族に囲まれて自分の家で最期を迎えたいけど・・」と考える方は長引くコロナ禍による面会制限の中で増えてきた印象です。急速に状態が悪くなる中で病棟のスタッフ、連携室のスタッフ、民間救急車の方々、ケアマネージャー、訪問看護ステーションと連携して自宅での死を迎えることが出来た経験をしました。しかし、自宅の空気を吸って、家族の声を耳に出来た時間はほんの僅かでした。みんなで泣いて、頑張って家に帰って来た本人を讃え、大好きだったロックスターのグッズに身を包んだ姿に微笑み、見送りの準備が出来ました。
この1年少々で積み重ねてきた連携の経験が力になったと感じました。あるご家族から「家に帰りたいけどどうすれば良いか・・」という問い合わせもあり、こうしたことが可能であることをご家族だけでなく、医療従事者も含めた多くの人に知っておいて欲しいと思っています。
飛行機雲に想いを重ねて
梅雨のような天候が続いていましたが、昨日朝の雨が上がって午前中の仕事を終えて庭で寝転んでいると綺麗な飛行機雲が。多くの人の生活と夢をのせて目的地へ向かっているんだと思いました。その空には同時に何故かヘリコプターが何度も旋回しており、庭の真上を飛行したり・・・。そこから銃撃されたりミサイルが発射されたりする光景が頭をよぎり、思わずタープの下に隠れてしまいました。
どこまでも青い空が、子供たちの笑顔を照らして夢をのせていけるような空であって欲しい、孫の水遊びではしゃぐ声を聞きながら強く感じました。
庭にひまわりが咲きました!
青い空を背景にひまわりの花が遠くを見つめています。なるほどこれがウクライナの国の色なんだと納得。先日日本でも目の当たりにしてしまった戦争の光景が、ウクライナだけではなく、全ての国から無くなることを多くの方々が願っているにも関わらず、日本を戦争をする国にしようとする勢力が今日の選挙でどれだけの議席を獲得するのか。このひまわりの見つめる未来はどんな未来なのでしょうか。
今日は4回目、3回目のワクチン接種でしたが、何気ない会話をしながら国籍や年齢、障がいの程度などによって一人一人の生命と人生に差を持ち込ませず、満足あるものになるような社会を残していきたいと再度感じさせる1日になりました。
初夏の恵み
あんずの実が店頭に並んでいたとのことで買ってきてもらい、ジャムにしました。庭のびわの実も今年は豊作で大量に収穫しています。それぞれの恵みに感謝し、久しぶりの涼しい午後グリーフケアのための小冊子の改訂のワーキンググループに参加して夜にはその仲間とホタルのミニ観察会でした。
ホタルに亡くなった人を重ねて泣いたり、その光に癒されたり日本の自然の中には他にもグリーフケアに関連するものも多いと感じました。ホタルも保護するグループの努力で観ることが出来ますし、そのほかの自然も気候温暖化から守らなければならない。大変な事です。
後輩の死
先日の新聞に大学時代の後輩にあたる医師の逝去の記事がありました。彼は私のことなど記憶に無いと思いますが、学生時代に私たちの医療問題を考えるサークルを見学に来て、去って行った彼。折に触れてサークルの後輩たちと医療問題について議論していた様子。その後佐久総合病院の在宅医療の分野で活躍し、東日本大震災後の石巻へ診療所を開いてそこで医療活動を展開していた彼です。テレビなどの取材番組・新聞雑誌にも登場し、彼の一途な地域医療・在宅医療への想いとその行動力に敬意を表しつつ、私も頑張らねばと力をもらっていた彼です。
思いも掛けない同じ分野で働く仲間の死を驚きと共に非常に残念に感じています。何よりも残念だったのは本人だと思いますが、その想いを石巻に行って繋ぐことは出来ませんが、この松本の地域でさらに頑張らねばと思っています。そして自分自身まだまだやり切ったという感覚では無い中で、病気にかかるわけにはいかないと、少々ガタが来始めた自分の身体に言い聞かせています。合掌。
地域ケア会議に参加してきました。
この週末は地域の方々の活動へ参加。住みよい町づくり協議会主催の「いざという時に助け合える地区をめざす」と題する会議です。この地域は5月に役員さんと懇談をしたところです。信州大学経法学部の研究室の協力も得て何度か事例に基づくグループディスカッションなども行いつつ、活動しているところです。
大学研究室の現状分析や皆さんの熱い想いに大変刺激を受けました。そこでのキーワードは「わがこと」として考えるというものでした。40年近く前の学生時代に学んだ「私が」というキーワードと通じるところがあり、地域社会を良くしていく為の根本なのだと感じました。来る7月10日に多くの人が様々な問題を「わがこと」として捉えて行動できるのか。
本当はケア集団ハートビートの分かち合いの会などにも参加予定だったのですが、複数の患者さんの対応で5分くらいしか同席出来ず、非常に残念でした。
記憶の中のパン
昨日売店にあったパンが強烈に買ってくれと言っていたので既にお弁当をセレクトしていたのですが、買ってしまいました。確認すると・・・。2016年の春、熊本地震の医療支援に行った避難所に届けられていたパンでした。大量にカゴにあり、賞味期限を確認しながら避難所の方々へ配ったり、私たちで食べたりしていました。しかし、その大きさもあって(スマホと比較してください)大量に余ってしまって破棄してしまった事も。過去のブログにも触れていますが、その現場に必要な支援と、外から必要と思って送られる支援は微妙に異なることがあります。
私たちが、自宅で最期を迎えたいと決断して帰ってくるご本人ご家族へ本当の意味での必要な支援をできているのだろうと再び考えさせられます。一昨日は帰ってきた次の日の夜逝ってしまった方を経験し、その短時間での支援が十分だったのかと思ったばかりの出来事でした。現場からの忌憚のない発信と、それを的確に受け入れ実行することの大切さ難しさ、大きな課題です。
我が大地
昨年の今頃は何をしていたんだろうとカルテを見返してみるとやはり訪問件数は少なく、地域も市街地と東山の方でした。先日西に広がる田園地帯を走っていると、畑と田んぼが3種の作物で織りなしている風景に出会いました。稲の緑、麦の黄金色、蕎麦の白い花。恵みをもたらすこの大地に感謝しつつ訪問へ向かいました。
羽ばたきを応援したい
久しぶりの何の予定もない休日です。孫たちが庭で遊んでいるのを眺めていると蝶たちも遊んでいます。娘が、友人たちと「保育園に子供を預けて働くことで色々困っている」ことを話してくれています。新聞には公示が近い選挙に向けての政策論評が並んでいます。スピーカーからは1970年代の懐かしい音楽が流れています。
本当に安心して自分の夢を追いかけ、生活していける社会を実現するために私たちは何ができるのだろうと考えることが多くなりました。当面の選挙で一票を投じること、機会があれば自分の意思を表明していくこと。そして訪問診療の分野では今後もその需要が高まる可能性を感じているので、その分野に飛び込もうと考えている方へのお手伝いをしていこうと思っています。
上田・生と死を考える会 定例会
感染が落ち着いてきた事などで2年半ぶりに定例会が開催されました。お一人お一人のこの間考えてきた事や取り組んでいる事などをお聞きして、皆さんの真摯なお気持ちに心打たれました。音楽療法士の方のピアノ演奏もあり、イタリア映画「ひまわり」のテーマソングなど力強く、もの悲しいメロディーに癒されたのと同時に、戦争への憤りと平和への想いも会の中で何人かの方から出されました。私もついつい、若い人たちに「殺し、殺される」そんな経験をさせてはいけないと先日強く思ったことを話してしまいました。
学校医のお手伝い
市内の高校の健診でたまたま都合の悪い先生がおり、私に声がかかりました。一度はコロナ感染予防の観点で中止となりましたが先日また声がかかり行ってきました。歴史を感じさせる素敵な階段にステンドグラス(上手く両方同時に表現できず・・)に感激。その後健診を開始しましたが、私なりにスピードを上げたつもりでしたが、例年通りには終わらず訪問の時間が迫ってしまい途中で切り上げてしまいました。他の先生方にはご迷惑をおかけしてしまいましたが、良い経験になりました。
実が育ちつつあります。
先日、クリニックのある地域で公民館を基礎に活動されている方々に招待されて、当クリニックの理念や今後の方向性などのお話をしてきました。これまでも色々な活動をされており、毎週語り合いのカフェを運営したり、学習会を行ったり。高齢者も安心して暮らしていけて、安心して最期の時を迎えられるような支え合う地域を目指しているとのことでした。
かかりつけ医がいない、突然具合が悪くなった時どうすれば良いのか、認知症を疑う場合どのように医療へ繋げていけば良いのかなど様々な疑問が出され、当クリニックを気軽に利用していただいて構わないこと。そして地域での支え合いや最期の時を過ごすときに備えた心づもりを形成することが私としてもより具体的に力になれるはずであることを伝えました。
少しずつ地域に根を張り、実をつけて、育っていけることを嬉しく感じたひと時でした。
収穫のタイミング
この春も長雨の後から椎茸が成長しました。もう少し大きくなるまで・・と思っていたら、暑くなって干からびてきたり、また雨で少し増えたり。結局先日孫が遊びにきた時収穫してもらいました。そんなことを考えながら、治療もそうだよねと感じています。どのタイミングで始めるのか、休むのか、止めるのか、再開するのか。悩むところです。
この間一旦は治療はもう無理と言われている方が、再度治験に挑戦したいとか、治療を再開したいとか、さらには他の治療の可能性を相談されたり。最期の時間を自宅で過ごすという選択をしてもやはり治る可能性を求めたい気持ちは解ります。その気持ちに寄り添いつつ、再開するタイミング、止めるタイミングをどう決めていくのか、今後も悩み続けることになると思います。
120%!!
ゴールデンウィークも終了しましたが、いろいろな事があった日々でした。印象としては緊急訪問・往診が多かったことでしょう。連日のように状態が変化したとの連絡があり、その場その場で訪問予定を組み直したり、今来た道を戻ったり。また深夜帯の対応も多かった気がします。特に連休谷間の月曜日は当日依頼の3名に往診を組んだり、状態変化の方へ対応したり移動中の食事もままならず・・・。多分キャパシティの120%働いた気がしました。期間中に4名の方のお看取り、8名の新規の方。新規の方の中には個人事業主で現役の方もおり、その悩みに共感する部分も多かったです。
また、医師会の夜間休日急病センターの当番も初めて担当させていただき、23時までの仕事を皆で分担し支えて来られたことの素晴らしさ、ご苦労を感じました。当クリニックで休日当番を担えないので申し訳ないと思っておりますが、センターの当番をしっかり担っていきたいと思います。
さて、本日は予定としては訪問はありませんがどうなることやら。写真は緊急訪問の際、素敵な景色に車を一瞬止めてシャッターを押した時の写真なので、少々残念なところもありますが偶然の妙です。
グランドオープン1周年となりました。
昨年なんとかグランドオープンに漕ぎ着けて1年が経ちました。この間多くの方々のご協力でこの日を迎えられたと思っております。本当にありがとうございました。昨日の忙しさの中でも、これまで連携をしてきたところと難しい課題を解決出来たり、これまでと全く違った対応が必要になるであろう依頼が舞い込んできたり、お腹は空きましたがなんだかワクワクした1日でした。今後ともよろしくお願い致します。
1年の感謝のご挨拶はブログにアップしていますのでご参照ください。ギャラリーも追加しました。
穏やかな死を支えた機器
気温の上昇で桜だけでなく、花桃、林檎、桃、菜の花、芝桜、カタクリなどなど多くの花が一気に咲き誇っています。また、眠っていた木々の芽吹きも。ゆっくり写真に収めたいのですが、こんな時に限って訪問が詰め込み状態・・・。でも翌日雨の予想だったのでなんとか時間を作ってその姿を捉えました。ギャラリーもご参照ください。
そんな中で、もしこの機器がなかったら関わった方々へ禍根を残したかもしれないけど、その機器のおかげで皆が穏やかに死を迎えられた例を経験しました。
徐々に食べられなくなり、脱水で意識障害。在宅療養を選択し連日の訪問看護師さんの点滴で復活。歯科の介入で嚥下内視鏡で食べられるものを選択。穏やかな時間が流れていました。しかし突然の呼吸状態の悪化。ご家族をはじめ関わった方は「誤嚥させてしまった・・・・申し訳ない・・」と。しかし発熱は無く酸素飽和度低下は著明で呼吸音も何か違和感が。
エコーで心臓の動きを診ると心尖部を中心に動きが悪い。心電図モニターをつけると典型的なST変化が。急性心筋梗塞による心不全と診断しました。点滴、酸素投与、血管拡張剤の貼付などで在宅療養を今回も選択。その後皆に見守られて逝きました。ご家族へ慰労の言葉をかけ、誰の責任でもない心臓死であったことを再度お話しすると、在宅療養をやり切ったというご家族の充実感と穏やかな空気が流れました。誤嚥性肺炎と診断していたら全く違っていたのだろうと感じた例です。
新しいスタート
新規の方がこの間5名ほど続きました。ややタイトな訪問計画でしたが、何故かいつもの道が渋滞・・・。そこには入学式に向かう親子が。昨年のこの時期はまだ訪問に出ておらず、入学式渋滞を経験していなかったのでした。
それぞれが新しい道を歩み始めるこの時期、私も新規の方々にしっかり向き合って対応していこうと感じました。春の日差しに多くの花が開花しています。一部をギャラリーにアップしますのでお楽しみください。
開設1年となりました。
皆様に支えられ、何とか1年が経過しました。グランドオープンはまだでしたが、クリニックでの活動を開始したのが昨年の4月1日。その時の何も無い空間だったところも今や医療物品や点滴などの山。予定表のホワイトボードも訪問予定がびっしり。1日机の前で過ごしていた頃が嘘のようです。
写真はこの間見つけた春の兆しです。梅と杏はもうほぼ満開ですし、あと数日でソメイヨシノも開花することでしょう。ちょっと疲れ気味でしたが、植物の生命力を感じながら2年目の活動を頑張っていこうと思っています。これからもよろしくお願い致します。
新たな装備が!
脈が不整の方が何人かいらっしゃいます。また胸痛を訴える方も時に。さらには今まで不整を確認していなかった方が、意識レベルダウンして脈が不整のことも。そんな時に危険な不整脈か、そうでないか、心筋梗塞の可能性がないかなど判断が必要と感じたことが何度かありました。そんな時に手軽に使える機器がないかと探した結果、簡易的な心電図モニターが手に入りました。手で触れるだけで良いのですが、試用期間中に使ってみると中々きれいな波形が出なく、心房細動の有無が全く分からず・・・。リード線を胸部に貼ってやっと鑑別可能な波形が得られました。少し手間がかかりますが、その場での判断と安心のためには有用だと感じています。
新記録!?
梅の香りを訪問中に少しずつ感じるようになりました。そんな中昨日の訪問件数はそれぞれ1件ずつで8件、遺言書の立ち会い1件。訪問の移動距離は、たまたま朝一番で給油をしたこともあり確認すると・・・70キロでした。これまで記録はしていませんでしたが、体感的にはかなり頑張った印象です。松本市の北から南、東の山際から安曇野の奥まで。季節外れの雪が降った次の寒い日でした。
そろそろ開設1年になります。お世話になった方々への感謝を込めて活動報告など考えているところです。
可憐な黄色の花
春の始まりには黄色い花が多いと言います。虫との関係とのことですが。訪問中に私の自宅に水仙が咲いたという事からそんな話をしていたところ、患者さんのご自宅の庭にも黄色い花が。とても可愛いく可憐で、患者さんとご家族の生きてきた時間をそっと見守っていたのではないかと想像しました。季節を一つ一つ感じていくことが、生きていることなんだろうと思っています。残された時間が少ない方には「頑張って桜を見ようよ」とか「紅葉は見れないかも」という表現を使うことが多く、優しくご自分の時間を感じ取られる様に見えます。季節を感じ、身の回りの花を探しながら生きていく、そうした時間を大切にできるのはやはり自宅なんだと再認識したこの可憐な花との出会いでした。
春を見つけました
1月から訪問している方の地域はいわゆる山里で、訪問する度に季節のうつろいや、アルプスの山々の壮大さ、市街地からでない角度での山の形などなど楽しんでいます。今日は春を告げる福寿草を発見しました。悲しい、悔しいことが続いていたこの頃ですが、落ち葉の下から力強く花を咲かせる姿からエネルギーをもらいました。必ず次の生命に私たちの想いを繋がなければ。
ワクチン難民
COVID-19に世の中が翻弄されています。その中でこの間「ワクチンを打ちたくても打てない、打てていなかった」という方々からの問い合わせが相次いでいます。3回目だけでなく1回目の方も。日曜日を使って接種をしていますが、特に悔しく思ったのは、難病で医療必要度がとても高くそれでも自宅で生活している18歳以下の方。感染したら大変なので早く3回目を打ちたいと第6波が押し寄せているときに問い合わせがあり。市役所に接種券を希望するも18歳になっていないのでダメと言われなんとかならないかと相談。訪問接種するのは可能だが、接種券を出してもらえるようにまずは主治医に相談とお話ししました。それから1ヶ月以上経って再び連絡。国へも問い合わせしたが、「3回目は18歳以上と法律で決まっているのでダメです」とぴしゃり。それでも誕生日の前日から接種券がなくても大丈夫という医療機関であれば良いですとのことだったので予約したいと。
この1ヶ月余りのご家族の想いを想像すると本当に辛く悔しかったと思います。それでも明るく問い合わせ下さったことに思わず涙腺が緩んでしまいました。誕生日の前日には難しいのですが、3日後の日曜日に必ず接種に行くことを約束しました。なんのための法律なのか、法律を破っているひどい人々をどうしているのか。やりきれないワクチン難民の問題です。コツコツと訪問での接種を積み重ねていくしかないのでしょうか。
春の兆し
昨日の訪問の際、暖かな陽射しを浴びた道の脇に小さな春がありました。知人の医師の言葉である「足元の小さな花に気付くように、どんな小さな生命にもしっかり手を差し伸べていきたい。」を思い出します。私も咲き誇る花だけではなく、枯れていく花や落ち葉の美しさにも目を凝らしながらその生命にしっかり手を差し伸べていこうと思っています。しばらくは春の兆し探しが訪問診療の楽しみの一つになりそうです。
世界に目を向けると不条理な突然の生命の最後が報道されています。色々思うところがあり、ブログで述べたいと準備中です。一人一人が生命と死の意味に向き合い行動することが必要なのではないかと感じています。
訪問ワクチン接種はやっぱり大変・・・。
日曜・祝日を使って訪問でのワクチン接種を開始しました。1バイアルから7人分を取りなさいとの指導に基づき、7名を行うことにしましたが・・・。移動、救急セットと酸素を持って訪問、問診、接種、15分の経過観察、撤退、移動・・・・。上手く一筆書きをして設定しても、やっぱりリスクの高い方が多く、直前のキャンセルなどで一筆書きは崩壊。結局ワクチン調整からの期限である6時間以内にやっと7名接種が出来ました。準備と後片付けも含めればやっぱり1日仕事になり、時間制限の中で回るには昼食の時間を取ることも出来ず。やっぱり大変でした。集団接種では1時間で40人くらいは普通にやれますので6時間なら240人、35倍ですね。
写真はクリニックに飾ることになった昔の知人のガラス工芸作家の作品です。春が近づいている気配を感じる太陽の光に輝いて癒されます。
オンライン研修会でお話しさせていただきました。
松本市の唯一の緩和ケア病棟主催の緩和ケア研修会に、地域に根差した緩和ケアの実情という題をいただき話をしてきました。お二人の演者の方の研修会に相応しい内容に比して、私の話は「私自身が行っているのは緩和ケア?」との問いから始まって、それでも「やっぱり家が一番・・・」という圧倒的なアドバンテージの中で最期の日まで生きる事を多くの在宅医療に関わる仲間、地域の様々な仲間で支えていくこと、そして満足死を目指してそれぞれの力を発揮し連携していくことで地域に根差した緩和ケアを提供していこうと話しました。
多くの方が視聴してくださったようですが、やはり顔の見える環境でないため、反応がわからず、話の内容にみなさんがどう感じているのか、笑いが取れているのか(笑)など全くわからない中ではやはり話すのは難しいですね。やっぱり同じ場所でその時間を過ごし、終了後には懇親会というパターン(山形での地域連携交流集会など)が地域での「顔の見える連携」には大切だったと改めて感じました。
視聴された方に声をかけてもらいながら、地域での生命を支える活動をさらに進めていきたいと思っています。
今年初めての本格的な雪道
松本市にそれなりの雪が降った今日、訪問は市の北の端から南を過ぎた塩尻市まで。札幌ほどの大雪ではありませんので、訪問車を4WDにしておいたのも幸いして比較的安心して移動が出来ました。それでも、地元の(?)軽トラックなどが後ろに付くと、少々プレッシャーになってしまいました。
昨日から松本市でも始まったCOVID-19のワクチン3回目接種の高齢者施設への巡回接種も本日当クリニックで担当し、午後からは2施設計60人程度に接種となりました。担当した看護師さんをはじめスタッフ間で終了後には簡単な反省会をしながら接種の流れや、接種後の健康観察をどうすればより安全に施行できるのか検討しました。松本市のワクチン配送担当の方とも「リアル」でお会いしてご挨拶が出来て良かったです。
在宅を選択したものの、様々な理由でやはり入院を希望された方への夕方訪問をしましたが、入院受け入れが6日先になってしまいご本人ご家族も含めスタッフでは少し残念に思っていましたが、遠方の親族の方との再会が入院前に出来る可能性も出てきて、入院出来なかったことを前向きに捉えて在宅で生命を支える診療をもうしばらく続けていく事にしました。本当にご本人ご家族の最期の時間をより安楽に満足して過ごせるようにするために、今回は制度の問題、ご本人ご家族の死への準備の問題など色々考えさせられました。本当にCOVID-19への対応がこのまま続くと悲しい最期がとても多くなってしまうと危惧してしまいます。どこかでその対応を変えなくてはならないです。「専門家」の方々の良心に期待したいのですが。
一人の訪問診療 松本城のお堀が凍って・・
やはりあの事件に触れない訳にはいけません。
訪問診療医の殺害です。マスコミでは診療自体が閉鎖されたものになってしまうこと、診療以外のプライベートな問題にも関わることが多くなること、などの特殊性から気持ちが先鋭化していくことが基礎にあると論評されているものもありました。また、在宅医療へのシフトを推し進めている割にそこへの支援の少なさで、関係しているスタッフの疲弊も。さらには、親1人子1人での息子が母親を介護している場合での関係性の問題を指摘するものも。
確かに指摘はそれぞれ当てはまるのですが、訪問診療・看護・介護に携わる人間は十分にそうした状況は理解しているはずですし、そのような問題が起きないような対応を心がけているはずです。それにもかかわらず日常的にハラスメントを受けた経験がある割合が多いとある調査結果では報告しています。
そうした中での危機管理のあり方が問われていると感じています。
例えば病院には相談窓口があり、医療コーディネーターやボランティアの方などが配属され日常的に問題解決や患者さん、ご家族の不安の解消に努めています。医療現場でのハラスメントや暴力への対応マニュアルも整備され緊急コールシステムや刺股の常備や大きなところでは警備員の常駐も。
訪問診療の現場にそのようなシステムはありません。もちろん株式会社として多角的に展開して多くのスタッフを抱えているところならなんらかの対策はしているのかもしれませんが。
やはり地域の公の機関として、在宅・訪問診療の現場での問題解決ができるところが必要なのではないでしょうか。私たちがより安全に診療に集中できるようになることを願って。
コロナ禍の患者さん
県外の娘さんのところで一定期間過ごされた方が、松本に帰ってきました。コロナ禍の方針にしたがって、隔離期間が無いと診療困難とされ薬も無くなるしADLも落ちてしまったので対応して欲しいと依頼がありました。遠い場所と思って時間設定を遅めにしたのですが、予想より早く着いたため近くにある農産物の直売所で時間調整。新しい品種のリンゴや愛媛で出会った美味しいみかんの品種があったので購入しました。販売している農作物の中に非常に美しい野菜があり、思わずゲットしてしまいました。
面会制限や、いつもと違う入院などで患者さんが困惑し、身体機能や精神機能の異常が出ている例を見ることが多くなってきました。それぞれの施設、医療機関での感染対策の方針遵守は理解出来ないこともないのですが、何かスッキリしない気持ちが続いています。
さらには自宅療養患者さんの増加に心を痛めています。保健所で把握しているのでしょうけど、自宅で療養せざるを得ない方へ何らかの形で訪問診療の手を差し伸べられたらと思っています。しかし行政や医師会からはまだ依頼が無く、何をすべきなのか、何かしなければならないのか悶々とした日々を過ごしています。
ステキな思い出創り!
治療をしていたものの急激に状態が悪化し、残された時間が少ない予測がなされた方。何とか娘さんの結婚祝いの会を自宅で、そして記念写真を撮りたいとの思いで状態が悪くなりつつある中での自宅退院し当クリニックで訪問診療。会その日が迎えられるのか、スタッフは心配でしたが、無事執り行うことが出来ました。
当日はこうしたサポートを行ってくれる会社の方が準備、進行、終了後の対応など全て行ってくれ、写真も沢山。ご家族の了承の上アップさせていただきました。希望を叶えたいけど無理かしら・・・と考えている方へのエールになればと。
月曜日の休日・・。
以前から月曜日の休日、振替休日はそれはそれで嬉しいのですが、仕事上は困り物だと感じていました。内視鏡治療の受け持ち単位が月曜日午後だったので治療が1週間伸びてしまったり。クリニック開設後は月曜日に遠方の方を組んだり、医療必要度の高い人を診に行ったりしていましたので、今回3日と本日が連続で休みとなってしまったので、今日は休日出勤としました。火曜日は火曜日でそれなりの予定が組まれているし、処方も必要だし・・・。難しい問題ですね。
新年明けましておめでとうございます
昨年末には松本にも雪が積もりました。雪の結晶がそのまま重なって柔らかい感じです。一人一人が輝きながら寄り添って形を作っていく、私たちの医療活動を思わせるような雪景色に見入ってしましました。そしてその日、長期間病気と闘って来た方が、望みだった自宅で静かに逝きました。そして元旦には胃瘻で生命を支えていた方が急変。生命の不思議を感じ入った新年の始まりとなりました。
今年も皆様のご希望に添えるような医療活動を、多くの在宅医療に関わる仲間と、それを支えてくれる病院の方々と一緒にすすめていきたいと思っています。御指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
仕事納め
一応29日を仕事納めとしました。やはりというか、想定外の訪問依頼が27日からパラパラと入り、この3日間はクリニックにいる時間が無いまま移動し続けていました。その喧騒の中で年賀状を仕上げてくれた事務長に感謝です。仕事納めの夜は北海道からのプレゼント毛蟹を家族で堪能しました。
多くの方々に支えられ応援していただいた1年の終わりに、再度皆さまへ感謝いたします。
クリスマスプレゼント!
クリニックに待望のポータブルエコーが届きました!訪問診療でちょっと肝臓を見たいとか、腹水の状態、胸水の有無などさらには病状の経過観察、心臓機能チェック、膀胱の残尿の有無など非常に活用範囲が多いエコーです。開業時から欲しいものリストに入っていたのですが、やっと手元に。供給量が不足していて3、4ヶ月待ちの状態でした。
早速腹水穿刺の方へ確認しながら、そして自分の肝臓と頸動脈も見てみました(笑)たまたま持参しなかった時も持ってくれば良かったと後悔することも。今後診療の現場で活躍してくれることでしょう。
開業お祝いをいただいた方々へ返礼の品がやっとその方々への手元に届き始めました。松本での樹の活動イメージに沿った木を使った世界に一つの手作りグラスです。材料がなかなか届かない中での制作をしてくださった工房の方に感謝です。
そして夕方のニュース番組で安曇野市の患者さんのその後が放映されました。前半はおさらいとい感じでしたが、後半にかけてはご家族の想いが伝わってきて、私自身も感慨にふける内容となっていました。患者さん、ご家族、その方々を支えるスタッフから、いつも学びながら頑張っていきます。
内容はこちらから笑顔の看取り
松本にも雪が・・
近年あまり雪が積もらない松本ですが17日夜雪が降りました。そして寒い朝には雪が溶けておらず、路面もツルツルでした。遠くに訪問予定があり訪問車を使うことにしました。年末の人の動きも多くなったようで、渋滞に悩まされました。そろそろクリニックとしての年賀状も準備しなければと思っていたらもうあと2週間・・・。慌ただしい日々になりそうです。
先日のテレビでの特集の後日談がまた放映される予定とのことでした。年内にとのこと、ちょっとドキドキしながら待ちます。
久しぶりの集い
2020年2月の例会を最後に対面での例会が無くなっていた上田・生と死を考える会の望年会に参加してきました。会報ではそれぞれの会員の方の近況はうかがえたのですが、やはり実際にお会いしてお話を聞くとちょっとした発見があったり、びっくりしたり色々でした。最高齢はもうすぐ90歳になるお二人。新しく参加された方も数人いらっしゃり、この会が皆様の想いで困難を乗り越え継続されているということが嬉しく、穏やかな時間を過ごしてきました。一方、この間亡くなった方や、ご家族を喪った方もおり、黙祷を捧げました。上田・生と死を考える会の活動を参考にしながら、松本でも頑張りたいと思います。
山は雪
ある患者さんの看取りに向かう夜中は土砂降りの雨でした。せっかくスキー場がオープンしたというニュースがあったのに、大変だなと思っていたところ、翌日の天気は素晴らしい青空。そしてアルプスの山々は真っ白になっていました。山に雪が積もるのは大切ですが、訪問の地域には雪が降らないで欲しいと思っています。これは北国の訪問に関わる方々共通の意見の様ですね。夜間に訪問する際にまだノーマルタイヤのマイカーを使う私には切実です。
連続講座でお話しして来ました。
ケア集団ハートビート(私も「顧問」として参加させていただくことに)で行われている連続講座で「松本地域における訪問診療・看取り」〜私たちは死とどう向き合えば良いのか〜と題してお話をして来ました。死をめぐるイメージの捉え方、人生会議・事前指示書のより良い対応、看取りの現場、家族に看取られる死に自然に笑いが添えられる、逝くタイミングなどについて話して来ました。コロナ対策で30人少々でしたが、みなさんしっかり聞いて下さいました。知人の方の落語も拝聴し、穏やかな時間が流れました。(お寺での会なので、すごい豪華絢爛・・・恥ずかしいですが・・)夕方のニュースで短時間ですが取り上げられました。様子はこちらから
少しずつですが、松本地域での在宅医療、住み慣れた自宅・施設での看取り、そして残された方々へのグリーフケアの取り組みが前進していくように微力ですが役割を果たしたいと思います。会場では話せなかった参加者の皆様の心の言葉を次回は受け止められる企画になると思います。そしてケア集団ハートビートの方々とも交流出来て、今後はスタッフとして一緒に活動していこうと。
素敵な作りになっていました。
11月10日、11日のニュース番組特集コーナーで ”看取り”の現場①「自宅」選んだ家族は 看取り②支える医師は としてそれぞれ11分、10分少々で放映されました。①では自宅で過ごすことを選んだ患者さんとその家族、②ではそうした家族を支える当クリニックの診療と訪問看護ステーションで行われたデス・カンファレンスについてとても素敵な内容となっていました。流石プロの仕事。在宅療養を支えるための訪問診療の役割として私の考えをうまく伝えてくれたと思っていますし、形になっていつか孫たちにも見てもらえるかと・・・。こうした企画を通してくれた会社やそのスタッフ、取材し編集してくださった記者の方々、そして取材に応えてくれた患者さん、ご家族へ感謝です。
多くの方から、「良かったよ」「感涙」などなどの声が寄せられました。また、在宅をやってこられた先輩医師からは「内容は特段斬新ではないが、今後皆の記憶に刻まれるような仕事をして」とのエールもいただきました。これまで私の思いを理解してくれ、応援してくださった方々へ感謝しつつ、今後も頑張っていこうと強く感じました。
看取りの現場①
看取り②支える医師は
上記で内容が確認出来ます。
秋の訪れと実り テレビ番組で紹介されます。
庭の椎茸が成長し始めました。この間の活動が実を結びつつあり、11月10日(水)、11日(木)で長野放送夕方のみんなの信州というニュース番組の特集コーナーで在宅医療の現場が紹介される予定となりました。どのような内容になるのかは制作側の意図が反映されるのでしょうけど、家で過ごしたいけど無理かな・・・と諦めている方へ少しの希望を届けられるような内容になればと思っています。
これまでこの地域で在宅医療を担って前進に力を割いてくださった多くの先輩たちに敬意を表しながら、新たな展開が少しずつ始まっているという事がうまく表現されれば良いと。
紅葉がやっと
訪問の途中に綺麗な紅葉を見つけました。今年は急激な気候の変動でいつもと違うイメージでしたが、それなりの美しさに癒されました。夏前に出会った何人かの患者さんには「紅葉は観れないかもしれない・・」とお話ししていましたが、その方々のことを心に留めながらこの季節を過ごし、新しい患者さんとの出会いを丁寧に紡いでいきたいと思います。
春に新聞記事を書いてくださった記者さんがクリニックを訪ねて下さり、エールを送って下さいました。感謝です。
デス・カンファレンス
6名を看取った訪問看護ステーションの方々と、ケアマネージャーの方々とデス・カンファレンスを行いました。1例に割ける時間は短かったのですが、概ねご本人ご家族にとって良い看取りになったと。体制の厳しい中突然の訪問看護依頼や連日の点滴などに奮闘していただいた看護師さん達に感謝です。一方で、その時々の情報の共有が少し難しかったことや、ご家族からの頻回の連絡(亡くなった後にも・・・)には少々困惑しているというお話も。それだけご家族にとっての支えになっていたということでしょうか。
観葉植物で花は咲かないと思っていたものが素敵な花をつけてくれました。私たちの活動にエールを送られているようです。 10月は看取りも多く、日々悩んだり喜んだりの1カ月でした。
山に雪が
寒い日が続いて、北アルプスにも冠雪です。雲でわかり難いですし、合成なのでちょっと変ですが、、。
この間、複数の方から最期の時期の処方日数についてご意見をうかがいました。「もう明日にも息をひきとりそうな時にいつもの様に処方されたが、ほとんど使わずに逝ってしまった。それってどうなんだと感じてしまう。」と。この問題は私たちも頭を悩ます問題です。特に医療用麻薬などの場合徐々に量は増えていくけど、増やしすぎてもどうか、、。でも痛みが酷くなった場合にすぐに対応しなければならないから、、、。毎日訪問するのも結果的に経済的な負担を強いてしまうし、、、。2日分の処方であった場合、余命2日と宣告されたと感じないだろうか、、、。などなど。難しい問題です・・・・。他の医療機関ではどうしているのでしょう。
事例検討会に参加しました。
ケアマネージャーさんの事例検討会に参加してきました。当クリニックで担当した方を例にケアマネージャーとしての必要な介入のタイミングやその際の気をつけなければならないことなど2つのグループに分かれて旺盛な意見交換がなされました。さまざまな人生を過ごしてきた利用者さんとそのご家族と直接対応しながら、医療・看護・介護・諸サービスをコーディネートする役割のケアマネージャーさんの苦労や大切にしている考え方などそれぞれ語られて、とても勉強になりました。ケアマネージャーさんが自信を持ってご本人ご家族へ提案できるような医療内容の情報提供が大切だと議論になりました。こうした検討会を積み重ねている事業所の方々の努力に敬意を表したいと思います。
最後に当クリニックの存在意義が。
不思議な出会いでした。新型コロナウイルスワクチンの個別接種最終日(2回目はありますが)の昨日、予約は3名にとどまっていました。クリニックと訪問で接種を終了し、通常の訪問診療を行っていると、ワクチンを自宅に来てやってると聞いたので、お願いしたいと・・・。かなりの無理難題だなぁと感じつつも話をうかがい、期限ギリギリの18時過ぎに訪問接種としました。
移動が困難な高齢の親との二人暮らし、本人は障がいを抱えて集団接種会場に行くことは絶対に無理。それでも外出はするし、ワクチン接種したいと。これまでの期間だいぶ悩まれたことと推察出来、こんなところにこそ訪問でのワクチン接種の意義があると確信しました。それにしても、残ったワクチンを廃棄していなかったのが幸いしました。
デス・カンファレンス
2週間に満たないという短くも濃密な関与をした方のデス・カンファレンスを担当した訪問看護ステーションのスタッフが企画して下さり、参加してきました。病院の退院支援からケアマネージャーさんの環境づくりへの対応、訪問看護師さんの準備とその時々に起こる状況への対応などのリアルで当時は知らなかった状況、担当者の想い、苦労などが語られ、時には涙ぐみながらカンファレンスが進みました。弔問時のご家族の気持ちも報告され、その患者さん・ご家族へのチームとしての対応がご家族への自宅で過ごそうと決める勇気と家族での想い出とこれからの生きる力に役に立ったと実感出来ました。
スタッフが困った時医師に求められること、そして適切な対応をするためのさらなるコミュニケーション手段の構築の必要性を感じました。そして何より在宅医療でより良い看取りをこれからも続けていきたいという看護師さんたちの熱意が感じられ、その時々の訪問看護ステーションなどは異なりますがチームとしての団結と方向性を一致させて取り組むことの重要性と素晴らしさを感じた時間となりました。10月中旬には他の事業所でもカンファレンスが予定されています。こうした取り組みを通じて地域での自宅での看取りの質を向上させ、その可能性を多くの方へ発信していければと思っています。大きなニュースが控えている中で取材に駆けつけてくださったテレビ局の方にも感謝です。
ひょんな事からの約束
残された時間に行きたいところがあるが、決意出来ずにいた方。是非にと勧める中で元気に行って帰ってきたら、大好きな歌を演奏しましょうとなってしまい・・。 看護師さんのご家族が運営する旅行社を利用して、看護師さんも同行していただき少々強行軍でしたが日帰りで行って帰ってくる事が出来ました。大きなトラブルも無く、10数人の友人との再会が叶ったことはとても良かったのですが、本日ご自宅にギターを持ち込んで約束を果たすことに・・。朝一は声が出ないね・・と言い訳しつつ。こんな事をきっかけに少しでも元気になってもらえればと思います。
訪問途中の絶景
まだまだ暑い日が続いています。松本市の北と南を行ったり来たりの時、市街地を経由せず、山際を迂回するルートを選ぶことがあります。この時期山麓の蕎麦畑や川沿いからのアルプスに癒されています。本当に空を飛んで移動出来ればストレスなく行けるのにと思ってしまいます。
亡くなる方もいらっしゃいますが、変わるように新しい依頼もあり一人一人にしっかり対応していかなくてはと気を引き締めて過ごしています。
実りの秋
マルベリーがたくさん収穫出来たので、ジャムにしました。キンモクセイの香りが訪問車を運転している時にも感じられました。この香りには様々な記憶を呼び覚ます力があるように感じます。クリニックとしての実りと言っていいかは分かりませんが、「訪問診療」についての取材が入りました。まだどのような切り口で、どのようなものになるかは未定ですが、患者さん・ご家族のご協力で実現しています。様々な症状と闘いながら自宅での療養を続けているにも関わらず、こうしたお願いに「できる範囲で」と応えて下さった事に感謝です。
当クリニックをメインにするのではなく、これまでに多くの先輩方が築き上げてきた訪問診療の体制と実践、そして訪問診療の分野で活躍する看護師、介護士、薬剤師、福祉用具事業者、各種医療材料の業者さん、病院のソーシャルワーカー、地域のケアマネージャーさんなどの方達によって創られている訪問診療という仕組みをしっかりと伝えられるような内容にしてもらいたい、とお話ししています。放送日程など確定しましたらお知らせします。(まだまだ先のような・・・)
なんとか輸血も!
在宅で輸血はそれなりに壁があると感じていましたが、状態悪化の原因の一つが貧血の増悪と判断。輸血の方針となり、準備を進めました。病院でのこれまではいくつかの書類作成とオーダー入力だけで進んだのですが、輸血前の検査の段取り、採血から始まり、日本赤十字社の担当部署との連絡打ち合わせ登録など。やはり医師のオーダーに関わる様々な手続きを検査、薬局、総務、事務、もちろん看護で支えてくれていたことを実感しました。
医療用麻薬の処方医として登録しなければならない事態にも直面し、e-learning、試験、施設確認などにも追われ、少々余裕がなかったところにお花の差し入れが。少し癒されながらこれからの医療活動の若干の質の変化に気を引き締めています。
残暑の中、実りが。マルベリーが台風に負けずに。
30度を超える暑さが続きます。COVID-19の感染も広がり、自宅療養中の方への往診依頼が来るのも時間の問題かと気を引き締めています。
自宅に帰りたいという方の訪問診療の打診や、神経難病の方の対応依頼も9月からとして何件かありました。退院前日に状態悪化し退院出来なかった方もおり、何年も治療を受けてきた病院とその主治医・スタッフに見守られる方が良いかと思ったり、やっぱり自宅でほんの少しだけでも過ごしてもらいたかったと思ったり、お一人お一人の事を想いつつ過ごしています。
松本で療養し始めたけど、最後にもう一度実家で仲の良い友人に会いたいとの希望が出された方、なんとか実現させてあげたいと思います。
わずかにですが、虹に癒されました。
この間、頻回の訪問が必要な方が比較的離れたところに点在し、少々体力的にも精神的にも疲れたかなっと感じていましたが、訪問時のちょっとした出来事や訪問看護師さんの頑張りに勇気をもらい、移動中の景色に癒されています。
病院での看取りもありましたが、やはりたった一人での最期でした。その前に面会できたのはよかったのですが、先日の在宅での看取りの際との違いにやはり悲しくなりました。在宅での最期はご家族にもある程度の負担があり悩んだ末に決断をされる方々には本当に頭の下がる思いです。その決意を大切に、支えるためにスタッフでチームを組んでしっかり活動していこうと改めて感じています。
整理整頓。
開業以来様々な文書や、物品がどんどんクリニックに増えて行き、患者さんの紹介に伴って情報提供書のFAX文書と原本が重複し、電子カルテに取り込めずに時間が過ぎていました。知人からの絵のプレゼントも場所が決まらず申し訳なかったのですが、お盆休みを利用し棚を新調してそこへ物品や文書を収納してその上に絵を配置しました。
情報提供書などは一つ一つ確認しつつ、必要なものだけファイルに保存。今後電子カルテへ保存していこうと思います。やっと整理整頓が出来て、これからの診療をスムーズに進めていければと。
初めての救急搬送・・。
元気に暮らしていた高齢の一人暮らしの方から往診依頼。動けなくなった・・・と。整形外科的な疾患と判断、仰向けにも痛みでなれず、救急搬送必要となりました。直ぐに情報提供書を作成して当番医病院へ連絡してFAX送信。救急隊の到着を待ちました。最初は私を医師とは認識してもらえず色々確認事項はありましたが、比較的速やかに出発してくれてホッとしました。こうした事も訪問診療クリニックの役割の一つです。いざという時にはお気軽にご相談下さい。
役割を果たせるか。
「最期は自宅で過ごしたい。でも・・・。」という想いを叶えたいと始めた当クリニックですが、この間3件の依頼がありました。今日から診に行ってほしい、週末か来週始めには退院としたいなど。退院のチャンスを逸しないようにこちらはいつでも構いませんので、お気軽にご相談いただければと思います。
8月になりました。
あっという間に4ヶ月が過ぎ、色々な出会いと別れを経験し、訪問診療の課題も見えてきました。先日には癌性疼痛に関連した某製薬会社の甲信地区医薬情報担当者向けの勉強会で話をさせていただきました。「訪問診療の現状と課題」と題してこれまでの経験と考えていることを自分なりにまとめる事が出来て、こうした機会を与えていただいたことに感謝です。医学医療を発展させる仲間として共に成長していければと思っています。トマトも赤くなっています!
カレンダーを見ると8月は休日が多い印象で、6. 7月に混乱していた物品の整理や書類の整理などを進めていきたいと思います。
酷暑です・・。
梅雨明けで毎日35度に迫る気温が続きます。百葉箱の中の温度が公式発表される訳でしょうから、体感温度はそれ以上。自宅で療養される方にはやはり堪える暑さです。暑さだけが原因ではもちろんありませんが、当クリニック3人目のお看取りをこの間経験しました。多くの方々に囲まれたその時、久しぶりの感覚でした。
今日は久しぶりの何もない日曜日。頭と身体を休ませて庭でミストを浴びたり、日陰で水分と採りたてトマトを食べたり(エアコンは使わず!)。また明日から超高齢の心不全の方の診療や胃瘻造設入院の対応など忙しくなりそうです。
長野大切な人を亡くしたあなたへ(NTA)グリーフケア自助の会へ参加
ケアセラピストの方の紹介で、安曇野市を拠点に活動しているグリーフケア自助の会の定例会に参加して来ました。愛する方を喪くしてしまった方など数名の参加で、それぞれの気持ちを話してくださっていました。代表の方の自分の経験に基づいた的確なアドバイスで、そうした方々のケアが始まり今後のつながりを通してグリーフケアが続けられていく。
そうした方々の生の声を聞く事で私自身も色々な学びを得られます。当クリニックでのいのちカフェも開催できるよう準備進めていこうと思いました。
ホームコンサート!
音楽好きのご本人、ご家族、そしてご友人を招いてのホームコンサートが行われました。先に紹介したアリアンジュのお二人によるライアーの演奏です。繊細な音色に包まれて、穏やかな時間が過ごせたと喜んでいただきました。残念ながら私は参加できなかったのですが・・。
アリアンジュのお二人からもこうしたボランティア活動をさらに続けていきたいとの希望が寄せられました。
一日一日を自分らしく過ごすことを遠慮せず、諦めず、伝えていただければ何かお力になれると思います。
学習会で講演
先にも報告したNPO法人ライフデザインセンター様での学習会の様子が信濃毎日新聞と市民タイムスに掲載されました。 ここでも私の伝えたかったことが簡潔に的確にまとめられており、記者の方々の力に感服です。信濃毎日新聞の記事自体は文章のみでしたが、一応ここでは写真も添付しました。こうした機会を与えていただいた事、記事として取り上げていただいたことに感謝です。
新しい出会い
在宅での口腔ケアや嚥下機能訓練などに取り組んでいるめいデンタルクリニックの院長先生の訪問がありました。他の場所も含めて多くの経験を持っておられるようで、嚥下内視鏡なども今後行いながら「おいしく食べて 楽しい毎日を」提供したいと。訪問歯科との連携も必須ですので嬉しい出会いでした。
NPO法人ライフデザインセンター様の依頼で「死への準備教育を基礎とした満足死のすすめ〜 一人一人の生の物語を紡いで 〜」と題して学習会に講師として参加してきました。内容などはまた報告しますが、参加者の方にケアマネージャーさんもいらっしゃったり、地域で在宅生活を支える事業展開をされているNPO法人峠茶屋の方などと繋がりができました。
本当に色々な方々との出会いがあり、そうした繋がりをもってこの地域の方々の在宅生活・療養を支えていく気持ちがさらに強くなっていく日々です。
当クリニックで、初めての看取り
七夕に 永遠(とわ)の別れとなりにけり 自宅(いえ)に輝く 2つの星よ
ほぼ同時に2名の方の看取りとなりました。それぞれ基本的にご夫婦2名の世帯で配偶者の方が一人で患者さんを介護しておられて、とても仲の良いご夫婦であったとお見受けしました。訪問中に連絡が来て、訪問看護師さんに向かってもらいながら、私も時間のやりくりを考えながら高速道路を走りました。走りながら何故か前記の句が頭を巡り(普段全く短歌や俳句に関わりがない・・・)カルテに書き留めてしまいました。
今年も七夕の夜空は雲でしたが、空に登っていく星が見えた気がしました。穏やかな別れを少しの時間でしか関われませんでしたが、みんなの力で支えられたのではと感じています。今後デス・カンファレンスや、その後の遺族訪問もやっていきたいと思っています。
死に甲斐のある家
信州大学ラグビー部OB会長野支部役員の有志の方々が、私の開業を祝ってくれて、レベル1に落ち着いた松本市内で会食を。樹の刻印入りのグラスを頂き、ラグビー談義の楽しい時間を過ごしました。
後半には皆いつかは必ず訪れるであろう「死」に至る時間の話に。ハウスメーカーの支店長の方からは「死に甲斐のある家を提供したいし、リフォームしていきたい」とのお話が。医療・福祉とは異なる職業の方の新しい視点での考え方に非常に感銘を受けました。そして「死に甲斐のある街」を共に創っていければと。
素敵な仲間に感謝です。
初夏の便り
ライアーのコンサートの帰りのラベンダー畑、訪問の帰りの蕎麦の花と雲と青空、そしてとてもお世話になった先生から地元の窯の花瓶の開業祝い、そこに患者さんからのひまわりの差し入れ。多くの方々との繋がりを感謝しつつ、この夏に経験するであろう様々な出来事を思う日々です。
患者さんも増えてきた一方で、頻回の訪問が必要になる方も。一回一回の訪問で精一杯ご本人ご家族の不安を癒したり、希望を叶える提案をしていきたいと思っています。この間の教訓を生かして7月の診療をしっかり遂行したいと思います。
みんなの力で叶えたいつものこと・・
腹水を除去した事で身体が楽になり、諦めていたいつもの月命日の愛するひとへのお墓参りが実現できました。小雨に短時間見舞われましたが、対応事業所の様々な方の協力と何よりもご本人の強い意志で実現できたことに嬉しく思います。
そしてここでも、ホームページへの掲載を了解して下さり、その強い想いを受け止めて、今後の活動をしっかりやっていこうと決意しました。
嬉しい決意の申し出
腹水が多量にある方の苦痛を緩和するために、ご自宅で腹水を除去することを提案しました。病院では抜くことによるリスクの説明もあり、諦めていたところでした。確かにリスクもあるので、最終的にご本人ご家族のご希望を待ちました。
すると、やりたいことがあるので抜いてもらってそれを実現したいと。さらには自宅で腹水を抜くことが出来るということを腹水で苦しんでいる人に知ってもらいたいと、写真を撮ってホームページに掲載して欲しいとの申し出もありました。
生きているという証、誰かの役に立てるという役割を勇気を持って示してくださり、とても感激しました。
持参したデバイスの相性が悪く、少々苦労しましたがなんとか治療によって多量の腹水を除去出来ました。希望が叶えられることを期待しています。
青い実がつき始めました。
週末にかけて緊急往診の依頼が続きました。「衰弱してきた・・・」「呼吸が苦しい・・」「痛みが強い・・」「浮腫が増悪した・・」お話を聞くだけの場合もありましたが、往診として対応も。必要な薬剤を病院から借りたり、セラピストの方が駆けつけてくれたり、多くの方の協力で患者さん、ご家族の心配や苦痛を取り除けたことに感謝です。
まだまだ青い実ですが、少しずつ成長していきたいと思っています。
救急対応整いました。
それぞれの業者の方々にご協力を頂き、6月22日からの当クリニックでの新型コロナウイルスワクチンの個別接種及び在宅の方への訪問による接種の際、準備しておくべき救急対応の物品、薬剤、酸素などが整いました。全国的な物品の品薄状態の中、様々な情報を元に私たちのクリニックへ供給の手配をしていただいた事に大変感謝しています。
具合が悪くなった際のベッドも知人から提供を受け、自家用車内で接種後待機をしていただく際に具合が悪くなった際に呼び出していただくコールシステムの導入も出来て、私たちとしても安心して接種していただけると自負しています。まだ接種の予約枠はありますのでご連絡いただければ幸いです。
今週は様々な疾患の方への訪問、初回訪問、訪問依頼がありその準備や施行(穿刺廃液なども含め)、さらには緩和ケア病棟での退院患者カンファレンスにもお呼びいただき参加してきました。病棟スタッフの方々の熱意を感じつつ、在宅での患者さんの状況を病棟の方々へ報告することで、さらに入院、退院へ向けての取り組みがより良くなることを願っています。
高速道路の恩恵
今日は診療範囲で北の患者さんと南の患者さんになんとか午前中に回らなくてはならないスケジュールとなってしまい、熟慮の末高速道路を使いました!一般道を使えば1時間以上はかかると思われるところをなんと20分で。その分患者さんのお話をじっくり聞くことができました。しかし、軽自動車の限界は感じざるを得ず・・・。時々軽自動車でものすごく速い車を見ることがあるのですが、どういう風に走ってるのでしょう。
訪問中にも診察の依頼があり、在宅での新型コロナウイルスワクチン接種依頼も。久々の残業となりました。
みんなで頑張ってます!
ワクチンの話ばかりですが、松本市高齢者施設巡回接種に行ってきました。事務委託させていただいて、クリニックの大家さんの組織の訪問看護ステーションの看護師さんのご協力で無事終了しました。「実際に打つより、ワクチンの調整や運搬に一番気を遣った」との事でした。「ニトログリセリンを運んでいるみたい」と爆弾処理班のような緊張。
松本市の担当者の方々、暑い中ジャンボタクシーを運転してくださった方も含めてみんなで力を合わせてワクチンの接種に奮闘しています。これはあのイベントの為でも政府の指示のためでもなく、純粋に医療・福祉に携わるものとしての国民の生命を守る責務と情熱で頑張っているものです。他の接種活動も今後続きます。こうした活動を全国で頑張っている仲間にエールを!
訪問診療の依頼も今週は数件あり、徐々に「そういえば訪問診療クリニックがあったっけ・・・」という感じです。しっかり応えていきたいと思います。
慣れない事・・・・・
先週末から本日にかけて慣れない事が続いています・・。在宅で点滴が必要な方への対応で、医療材料を大慌てで準備したり、そのカルテ記録などどうするのか検討、実際に行ってくださる訪問看護ステーションの方との連携をどうするか。事務長も交えて頭が三角に。
新型コロナウイルスワクチン集団接種の出務では防護具にフェイスシールドで約2時間。暑さと、言葉が伝わりにくいことで汗、冷や汗。クリニックでの個別接種に向けての準備で様々な物品の発注や、選択、シミュレーション準備などなど。
予想外の医療物品、救急物品などがクリニックに積まれ始め一度整理整頓が必要です。皆様の安全を担保し、利便性を提供することの大切さと共に、これまで病院で気軽に物品を頼んでいたことの先で事務の方々がご苦労されていたことを実感し、今更ながら感謝です。
2021.6.3
多様な出会い
午前中は訪問先で初めての血液検査。採血セットの準備やシミュレーションのかいもあり、検査センターへ届けるまで問題なく終了。
その後日本シニア検定協会の認定講師などもお持ちのケアセラピストの方々の訪問。スキンケアや美容などを通してお年寄りや自宅で残された時間を過ごす方への癒しを届けたいと。今後お願いをする事もあるかと夢が膨らみました。
また、患者さんの紹介やご家族からの依頼もあり、ご家族と面談後訪問の予定を立てると訪問看護師さんから連絡。なんと今でも年賀状をやりとりしている友人夫婦の方でした。不思議な巡り合わせに驚きと感謝です。
ワクチン接種の準備での物品整備で業者の方との打ち合わせ、外来診療もあり、夜は接種事業の説明会と多様な日々でした。
新型コロナウイルスワクチン接種
施設入所者、職員へのワクチン接種に行ってきました。松本市外の自治体でしたが、打ち手がいないのでたまたま主治医が私だった方の施設でもあり依頼が来ました。短い期間の準備でしたが施設のスタッフが自治体の方との調整や当日などしっかり対応して下さり、滞りなく終了しました。
今後松本市でもワクチン接種が増えていきます。お忙しい先生方の負担が少しでも減らせるようお役に立てればと思います。
クリニックでのカンファレンス
自宅への訪問をしている方のカンファレンスをクリニックで行いました。施設での看護師さんとの情報交換などはありましたが、今回はケアマネージャーさん、訪問看護師さん、訪問リハビリスタッフを交えてのカンファレンスとなりました。
十分な時間ではありませんでしたが、ある程度の情報共有は出来て、自宅での生活をみんなで支えていこうと、当面の重点事項を確認できました。
その他、数年ぶりの以前の職場の仲間や、医師会の班の役員の方、業者の方などの訪問があり、それぞれ有意義な繋がりが再開です。今月からは新型コロナウイルスワクチン接種が本格化し、私も出務の機会が増え夜には説明会も。
ライアー奏者の2人組アリアンジュ様の訪問
子供たちやお年寄りの発達や癒しに貢献できるライアーという楽器。その魅力をこの地域で広めたいと病院や施設での演奏をしていたアリアンジュのお二人が訪問して下さいました。私のあつかましいお願いで演奏もしていただき、アンコールにも応えて下さいました。
その音色は思ったより力強く、そして穏やかに心に響きました。お二人はコロナ禍で演奏の依頼も少なくなっており、当クリニックとも協力して患者さんやご家族へ穏やかな時間と心の安らぎを届けたいとの想いをお話し下さいました。
素敵な出会いに感謝です。
繋がりが少しずつ・・
開業祝いとしての木製ラック(選べるギフト)や、カフェに使える食材、そして数年ぶりの知人からのお花などが届きました。以前働いていた職場の看護師長さんの飛び込み訪問も。応援に感謝です。
また、音楽やスキンケアなどで癒しを届けたいとの申し出のメールや電話が届きました。驚きと喜びそしてこれからの活動に夢が膨らむ1日となりました。
私も本を読んだり、Web講演会を聞いたりしっかり勉強しながら取り組みたいと思っています。
しつこいようですが・・・
地元新聞の地域情報別刷誌に掲載されました。こちらも私の取り止めのない話を見事にまとめて下さっており、記者さんのスキルに脱帽と感謝です。早速訪問の依頼が一件。ホームページ開設してかれこれ2ヶ月になりますが、「ホームページを見て」という訪問依頼は無いので、やはり紙媒体の情報発信力は凄いとあらためて感じているところです。
来週には当面4件の訪問があり、やっと患者さんとの触れ合いが続くようになりました。お一人お一人の想いをうかがいながらより良い診療をしていきたいと思います。
多くの訪問者
こちらからの訪問診察ではなく、色々な方のクリニックへの訪問がありました。以前一緒に働いていたご夫婦、第一線は退いていますが元気に新しいことに取り組んでいました。緩和ケア病棟の担当医師自ら連携室の看護師さんと訪問して下さいました。今後協力し合って緩和ケアを地域でより発展させたいものです。
ライフデザインセンターの代表者とスタッフの方もみえました。残された時間をどう生きるかを学習しながら、それぞれの方々を支えているNPO法人です。今後連携して一人一人の生命を支えてければ。
業者さんがMedicalCare STATION をこの地域でも広げたいと資料を印刷して持ってきてくれました。当クリニックでお一人の患者さんで使い始めており、今後の普及を期待したいところです。
そんな出入りの中で、新たな訪問診療依頼が!やっぱり患者さんのところにうかがえるのが一番です。頑張ります!
写真は首都圏に住む大学時代の友人からプレゼントが届きました。感謝。
皆さんの応援と訪問依頼
先日の地元誌への掲載によって、本日訪問診療依頼の方がいらっしゃいました。お茶の準備をしていたのですが、結局お出しすることが出来ませんでした。
高校時代の友人からハーブティー、知人からのお花やディフューザーも届いて、庭の花もテーブルフラワーとして。癒しの空間に少しずつ近づいています。
訪問診療の依頼についてはしっかりと受け止め、今後相談させていただくこととしました。「安心です」との一言がとても嬉しかったです。
地元誌に掲載!反響あり!!
本日先日取材の記事が掲載されました。ちょっと恥ずかしいほどの文字の大きさと写真。でも内容はとてもよくまとまり、私の想いが伝わると感じました。流石、プロの編集者です。
こちらから、知人に連絡した事もあり、沢山の応援メッセージをいただいたり、朝から何人かの方々から連絡をいただき、さらには一般の方からの問い合わせも。 やっとギアをもう一段上げられそうです。だからこそ、丁寧な対応を心がけたいと思いました。
テレビ松本ケーブルビジョン様の取材
事務長の尽力で地元のケーブルテレビの取材を受けました。緊張し、声が震えているかも知れませんが、5月13日の18時からのニュースで新規開業として紹介されるようです。
当クリニックの存在を知っていただける事で、少しでも患者さんやご家族の力になれればと思っています。
訪問のひと時
訪問したお宅のお部屋に花が飾ってありました。患者さんの好きな音楽をiPadで流しながらたわいもないお話を。そのお花は庭に咲いており、いつもの様に写真を撮って楽しんでいます。毎年咲いてくれる花と共に時は流れ、病気との関わりも続いている・・。そんなお話を傾聴しながらこれからの事も少しずつお聞きできればと思っています。
当面は外に出て散歩が出来れば良いですねと、お部屋を後にしました。
若葉の中を訪問車でそして夕焼け
病院へのご挨拶や、施設への訪問診療で訪問車での移動が増えています。右手の日焼けが思った以上に進んでしまいました・・。
お世話になった先輩の激励訪問や近くのお店のご主人の訪問、以前一緒に働いていた方や知人からのお祝いの品が届いたりもあり、小さいながらも診療の拠点としてのイメージが膨らんでいきます。
来週月曜日からまた宜しくお願いします。
5月になりました。
お天気が今ひとつだった日には、往診した方の情報共有をしたり、ホームページの修正・加筆をしたり。すると昔からの患者さんから恒例の春の恵み山菜の差し入れが。エネルギーをいただき感謝です。
天気が良かった朝には野外料理に挑戦。お昼には、上田で私を救って下さった先生ご夫妻の激励訪問もありました。クリニックをご案内し、昼食をご一緒し色々なお話・ご助言を頂きました。本当に嬉しい事です。
その後街中を歩くと、憲法記念日のイベントがあり、患者さんの生命とその想いを実現する根本の規定である憲法の大切さを考える機会になりました。連休明けからまた頑張ります。
変わりやすい天気の中
それぞれ性格は異なる大病院ですが、在宅へ退院する際の一つのピースとして認識していただけた様です。
地方新聞の情報別冊の取材を受けました。一応 NEW OPEN のコーナーとのことでしたが、地域の皆さまに認識していただければ幸いです。いのちカフェの構想もお伝えしましたが、文字数少ないコーナーですので欲張りでした・・・。
昨日対応して下さった薬局の方が見えて色々と教えて下さったり、業者の方々が様々な情報を持って来て下さったり、ひょっこり支援員の方が訪ねてくれたり、クリニックの空間で少しずつですが繋がりが広がってきています。
看板の効果!
本日クリニックの窓にクリニックの名前を掲示しました。
すると、近所の方、医療機器の代理店の方が訪問してくれました。「看板を見て・・」との事。やっぱり看板ってすごいですね。
病院へのご挨拶は本日、明日と続きます。概ね「何かの時はお願いすることもあるかも知れません」との事ですが、在宅という選択肢をご本人、ご家族へ提供できればそれで。
地域のそれぞれの連携の力で患者さんを在宅で支えるという事を強く実感しました。
ご挨拶に訪問しました。
やはり、病院の地域連携のスタッフに知っていただかないと、患者さんやご家族へも当クリニックの存在が認識されないと思われます。今日は2つの病院に訪問して来ました。しっかり在宅医療を行なっているところでしたが、一つの選択肢として利用していただければとお話しして来ました。
地域誌の取材もあり、記者の方がいろんなお話を引き出して下さいました。どんな記事になるのか楽しみです。
本日グランドオープン!
新しく生まれた訪問診療クリニック樹、皆さまのご支援とご協力で育てて頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。
グランドオープンは4月26日に決定しました!!
ようやく条件が整い、正式に公に医療活動を開始いたします。今までクリニックで事務仕事をしていましたが、26日からは関係各方面へのご挨拶に外に出ます。
もちろん、訪問診療や往診にもどんどん応えていきますので、お気軽にご連絡下さい。
この間、準備に向けて物心両面から支えていただいた皆さまにこの場を借りて感謝致します。本当にありがとうございました。この地域の医療に少しでも貢献出来るよう頑張りますのでよろしくお願い致します。
クリニックのレイアウトがほぼ決まりました。
やっと届いたデスク。ブラインドも新しくなり、収まりどころの無かった物品や私が使っていたもの、本(訪問診療に使う可能性のあるものだけ)、事務用品などを納めて整えました。大先輩に頂いた絵は入ってすぐの左に飾る予定です。
なるべく広い空間を準備して、カンファレンスやいのちカフェに使えるようにしました。あとはグランドオープンの条件が整うのを待って、ガラスのマスキングとクリニックの名前の掲載、看板の設置をして完成です。
グランドオープンしたら、関係各機関にご挨拶に伺わなければ!!
訪問診療に行ってきました。
グランドオープンまでまだ少々ありますが、施設への新規入所にあたり当クリニックに訪問依頼のあった方の薬がなくなってしまうとの事で訪問してきました。良い天気と、お庭にある花々に癒されつつ診療を。思ったよりお元気な方で色んなお話をして来ました。
訪問看護ステーションの看護師さんや施設の担当の方とミニカンファで今後の方向性を確認。コロナ禍でのご家族との対応が難しい中、患者さんに関わるスタッフでのきめ細かな対応を心がけていきたいと思います。
シミュレーションしました!
グランドオープンに向けて診療のシミュレーションを行いました。プリンターとの接続がその度にやらなくてはいけなさそうだったり、診療情報提供書のFAX送信で内容が全部届かなかったり、印鑑を忘れていたり・・。課題は修正されましたし、何より関係施設、病院、薬局の方にはお忙しい中ご協力を頂き、上手くいったことに感謝いたします。
訪問車は名前も入って、かわいい!と評判(?)です。
在宅での診療を支えるハードが整いました。
色々と検討した結果、情報提供書、処方箋発行、必要時会計など、在宅でも普通の印刷を出来る準備を整えました。モバイル端末での診療とFAX送信、情報交換もしっかり出来るようになりました。スマホケースは還暦のお祝い・・。
在宅でのご家族と患者さんの写真などその場でプリントしてお渡ししたり、施設での様子をプリントしてご家族へ送ったりにも使えると思います。
ケア集団ハートビート、上田・生と死を考える会とコンタクトしました。
グリーフケアを松本の地で提供しているケア集団ハートビート(詳しくはこちら)の代表の方お二人にお会いして来ました。今後お互いに協力・連携しながらこの地域で活動していく事を確認しました。まずは来週のわかちあいの会に参加します。
午後からは上田・生と死を考える会(詳しくはこちら)のオンライン定例会に参加。世話人会では行なっていたオンライン会議、やはり会員の皆様はzoom会議は難しい様でしたが、それぞれの近況を話しながら穏やかな時間を過ごし、自殺問題、延命治療、死を身近な問題と感じている方への関わり、そして原点である故アルフォンス・デーケン先生の思想の学習など課題も共有する事が出来ました。
訪問用の車が届きました。
これまで訪問車の話が出ていなかったのを不思議に感じた方もおられるかと思います。3月に起きた福島県沖の地震で部品調達が滞り、やっと届いたというわけです。中古車でも良かったのですが、安全・安心の為と勧められて。ハンズフリー電話の準備は完了し、今後クリニックの名前など入れてから本格始動です。
新しい週の始まり、嬉しい出来事が続きました。
過去に一緒に仕事をした方々から、メッセージカードやメールでの励まし、お電話。さらに大先輩が訪問して下さり、絵画のプレゼント!仲間、人との繋がりに感謝です。
家に帰るには準備にも時間がかかりますので、まだ依頼はゼロですがゆっくり準備をしながらいつでも対応出来るようにしておきます。
今日の電話はお花の配達でした。
以前からの気の置けない仲間たちから。こんな時だから、本当はみんなで集まっておしゃべりしたいけど・・と。一人一人の顔を思い浮かべながらしっかりと準備をしていこうと決意を新たにしました。
クリニック内のレイアウトはデスクや、ロッカーなどが搬入される来週に決まってくると思います。また、全体像が決まったらアップします。ありがとうございました。
近くの高校に咲く桜
今年は入学式の時期に松本でも桜が咲いて、素敵な思い出になったと思います。
ただCOVID-19の影響による式などの変化でご家族も戸惑っているようです。
クリニックへの電話は営業関連ばかり・・。問い合わせが来るのはいつになるのか。
プレ・オープン初日、初めてかかってきた電話は・・・。荷物のお届けでした。
訪問診療の原体験をさせていただき、多くのことを学ばせていただいた方からでした。身の引き締まる思いです。
黄砂の飛来でやや靄がかかっていますが、桜が一気に開花しています。
前任病院での最後の仕事も終わり松本に帰って来ました。
本日は還暦のお祝いです!
クリニックの改装も順調に進んでいます。
あと1週間となりました。準備は順調になってきたと思います。
いくつか不十分な点があり、4月1日はプレ・オープンとなります。
なかなか困難な事象にあたっています。皆さんの応援、ご協力で
乗り越えていければ・・・。
3月になりました。あと1ヶ月です。
準備が進んでいます。